田植えも終わり最高の季節になりました。この時期は光の具合もよく、美しい景色がみられることが多い三種町です。

 

昨日は議会の一般質問。私も3点質問してきました。

 

1点目は「人口減少に対応した生活基盤の整備」。

 

三種町では、スーパーや医療機関、金融機関の減少によって生活に不便を感じることが増えており、人口減少を「抑制」するのと同時に、人口減少に「対応」した「まちづくり」も喫緊の課題となっています。

残念ながら生活基盤の維持については「今後の検討課題」という答弁。

コンパクトな町づくりをめざすのではなく、合併前の3町ごとに基盤を維持する考えとのことでしたが、既に存続に必要な人口(スーパー数千人、銀行6500人、病院5500人)を下回っている地域もありますので、早急に検討して町民生活への影響を回避してほしいものです。

 

具体的な問題として、山本地区で数年前にスーパーが閉店し、住民生活に不便が生じているため、スーパーを誘致する考えがないか質問しましたが、地域公共交通を利用するなどして地域外のスーパーを利用してもらいたいとの答弁でした。

因果関係は分かりませんが、近年山本地区の出生数が低下傾向にあり、スーパーがないことも一因ではないかと懸念しています。

また、八竜地域での医院閉院への対応を質問しましたが、医師不足、看護師不足もかんがみて、圏域での医療環境維持に努めるとのことでした。長らく持病を診てもらってきた高齢の患者が多く、新たな医療機関への移行と、医療機関までの移動に不安や不便を感じているため、何らかの支援ができないか検討を求めました。

 

自然状態では、生活基盤を担う施設が事業として成り立たなくなり脆弱化するのは明らかですので、町内のどこの地域でも日常生活に不便を感じることの無いよう、整備に取り組む必要があります。本年度は事業者にも事業継続に関してアンケートを実施するとのことでしたので、その結果を見ながら、具体的な提言につなげていきたいと思います。

 

2点目は「女性の就業・子育て支援に取り組む企業への支援」。

 

若者、特に若年女性の首都圏への流出の背景には、女性の就業支援、育児支援の格差があることが指摘されていますので、格差是正の方策を質問しました。

町当局からは、商工会の協力を得て企業にアンケートを行い、企業側のニーズを把握したうえで、「えるぼし」や「くるみん」など大企業向けの制度に代わる、町独自の制度を設けることを検討するとの心強い答弁をいただきました。

男女共同参画推進員としても、今後より良い制度作りに協力してまいります。

 

3点目は「統合校への子どもの意見の反映」。

 

こども基本法では子どもに関係する施策について子どもの意見を聞き、尊重して反映させることが求められていますので、統合校における対応を質問しました。

既にワークショップを開催して子どもの意見を聞き取り、統合校の建設や運営に反映しているとの答弁でしたので、意見がどのように反映されたのかフィードバックすることを通じて、子どもの自尊心・自己肯定感を養い、自律的な子どもの育成につなげるよう要望しました。

今後検討が予定されている、学校行事や教育活動の統合校への継承、地域移行も含めた部活動のあり方、統合校での校則についても、子どものウェルビーイングの実現のために子どもの意見を反映していくとの答弁をいただきましたので、今後どのような形で具体化していくのか、引き続き見守っていきたいと思います。