今日から令和二年度。
令和で迎える初めての四月だ。
令和元年は五月から始まり、四月迄は初めて迎える月だから、何だか特別感が漂う気がするのである。
こんな特別感が漂う日だからこそ、過去を振り返ることも大切だと想う。
過去有っての、現在なのだから‥
(唐突‥) ※皆さんは〝ノルウェイの森〟をご存知だろうか?
私のブログ読者の皆様には、大変失礼なご質問だったかもしれない。
村上春樹氏の1987年の作品。上下巻の赤と緑のハードカバーが印象的だったね。
あの時、リアルタイムで高校二年だった俺は、実家で購読していた西日本新聞の広告で、ノルウェイの森の重刷の評判を知り、読んでみたくなったのだった。
いや、当時社会現象的にノルウェイの森はベストセラー化していたから、世の中のメジャーなものに背を向けたいスカした俺ですら、気になる作品だったのだ。
今に想えばその内容からすると、上下各巻1,000円という破格の価格で(この当時消費税の制度は、まだ無かった)、高校生の俺でも多少無理すれば購入出来たんだ。
購入当日夜半から読み始め、徹夜で一気読みして、翌日眠くて学校をズル休みしたのは、今となれば良い想い出♪
まだ読んでいない方がいらっしゃるといけないので、ネタバレな事は書ける筈もないから、内容は余り書けないけれど、まだ純粋無垢な俺は大いに、ノルウェイの森の世界観に憧れたのだった。
作品の舞台である東京都内の大学に進学したかったけれど、いかんせんどうしてもあと僅か、英語が志望校の模試レベルに届かなかったので、最初から東京での入試を放棄して、地元九州の四大の推薦入試を受けたのだった。
せめて主人公と同じく大学生にだけは、なりたかったのだ。
今想えば、両親に申し訳なかったな‥
〝ノルウェイの森〟は俺にとって大切で、特別な作品だ。
読むと自分の周りには、何もかも無い事ばかり書いてある。
俗に言う(カルチャー)が描かれていたんだ。
海外の音楽を聴き、外国人作家の翻訳文学を読み、ジーンズを履き、革靴を磨く。
何もかも憧れ、出来る事は真似して一人、悦に浸ってしまった。
そして現在に至る‥‥‥‥‥‥‥
本に影響された薄っぺらい、俺の青春、俺の人生。
だけど〝ノルウェイの森〟は俺にとって、やっぱり特別な作品なんだ。
まあ、広くて狭いこの世の中、こんな奴が一人位いても、お天道さんはお許し下さるだろう♪
こんな事を考えつつ、明日からの宮崎県出張の旅支度をしていた、令和二年度初日の夜だった🎶
C'est la ie .
Bonne soirée !