「独特の世界観だった」と言ってお茶を濁すことはたやすいけれど、それはしない。
僕にはほとんど理解できなかった。
かろうじて、社会主義国の恐ろしさのようなものを感じた。

結局、家庭内のイザコザということなのだろうか?
途中経過にある不可思議な要素は全部、いわば夢オチなのか?
解釈してみたいという気持ちも起こらない。

いち観客である僕が理解できなかったのは、ある意味仕方ない。
が、役者たちは全員、作品を本当に理解して演じていたのだろうか?
メロドラマ的な場面が突出して真に迫っていただけに、逆に疑問が残った。
1時間30分(その倍ぐらいに感じたけれど)、全部が必要不可欠なピースであると、全員が承知していたのだろうか?

 

2/10