今朝も素敵な朝食。

日本人、和食。

一仕事して一瞬寝て10:00に出発。

バスでぐるりと島の東側へ回った。

運転手さんと地元のおばあちゃんの会話に和む。
「傘がないねえ」
「ああ」
「あるよ傘」
「いらんいらん」

●ベネッセハウスミュージアム
一回りした後、カフェで一仕事。
かつて館内であんな(社外秘)文章を書いたのはきっと僕ぐらいだろう。

●文化大混浴

凄まじいオーラが集まっているらしい。
石の配置を見て、音響さんがスピーカーの調整をしている時のことを思い出す。

●李禹煥美術館
雨が降っていたこともあり、入り口がどこなのかしばらくわからなかった。

↑わかんなくね?
自然に溶け込むどころか、もはや隠匿されている。
入館から退館まで、僕一人しかいなかった。
頭が少し疲れるぐらい静かだった。

●地中美術館
魅力的過ぎる名前から想像される通り、迷路のようなところだった。
「オープン・フィールド」でアハ体験。
(伝えるのは難しいけれど)あの階段昇った目の前、マジで壁だと思った。
学芸員さんに促されて初めて奥に進めることがわかった。
まるでテレビの中に入っていくような感覚。
製作者に「騙し」の意図があったかはわからないけれど、僕は完全に騙され、すこぶる愉快であった。

今回、美術館にいくつか行ってつくづく思ったけれど、「学芸員さん」というのは大変な仕事だ。
どれだけ「その美術館」や「美術」が好きでも、じいっと立ち続けるってしんどいのではないだろうか。
とてもじゃないけれど僕は自信ないーー「椎名誠記念館」でも辛いと思う。
シーズンオフの為か閑散としているところでも、僕が現れた時に慌てて立ち上がるような人は皆無だった。


誰もいない時は座って本でも読んでればいいのに……

いっそパズドラしてたっていい。

さて、地中美術館から宮浦港まではバスがない。
と言っても30分ぐらいなので、のこのこと歩く。
つまり、直島の東半分は徒歩でも2~3時間で1周できるということになる。
西半分は産廃処理場や三菱マテリアルの領域で、予約すれば見学できるけれど、一般の観光客向けにはなっていない。(もっとプッシュしてほしい)

港に着いてフェリーの切符を買い、お土産を買う。

割と時間があったので熟考。
自分用には炊き込みごはんの素。

おいしそう。

想定より一本早いフェリーに乗れたので、宇野港でビールを買ってベンチで一息つく。

案内板を見て、いしいひさいち展覧会「ののちゃんち」というところへ行ってみたら、移転の上、平日は開放していないようだった。

宇野駅から岡山駅まで約1時間。
岡山はもう完全に都会だ。
新宿と変わらない。

シャトルバスで岡山空港へ。

着いてみると霧が濃くて一抹の不安を覚える。

かつて大島を旅した時、三原山の裏砂漠で霧のために遭難しかけ、帰りの飛行機も霧のせいで飛ばなかったのである。

搭乗予定のANA660便は「天候調査中」とのこと。
大丈夫か……?

つづく。