
火災のあと、守谷駅から数百メートルの距離、ふれあい通り近辺に場所を移してオープンしたイル ネッソ。
土曜日のお昼に前を通ったら、まずいい匂い。これだけで「今日は混んでるな」と分かるやつです。
案の定、店内はほぼ満席。お客さんがひっきりなしに入ってきていて、かなりの盛況ぶりでした。
壁やメニューを見ると「世界大会」「日本大会優勝」といった文字が並んでいますが、意外にも値段が天井知らずという感じではない。もちろん町の定食屋さんよりは高めですが、「ちゃんとしたナポリピッツァならこのくらいかな」という印象です。

日本一、だけど気取らない
イル ネッソといえば、
2019年 カプート杯 ナポリピッツァ職人選手権 日本大会 クラシカ部門優勝。
いわゆる“日本一のナポリピッツァ”と呼ばれるお店です。
店主の安藤有希さんは、薪窯で焼く本格派のピッツァ職人。
生地の状態をその日の温度や湿度で調整するという話は有名ですが、実際のお店の雰囲気は意外と落ち着いていて、変に肩肘張る感じはありません。
新しい建物ということもあり、家具や内装はかなりきれい。
正直、「だいぶ投資してるな」という印象は受けました。
駐車場を見れば、高級車もちらほら。そういうお客さんも自然に集まっている感じです。

ちょっと切ない対比も
個人的に印象に残ったのは、隣の昔からあるラーメン屋さん。
地元では結構知られた店なのですが、この日は土曜のお昼にもかかわらず、完全にイル ネッソに押され気味で、少し寂しそうでした。
ただ、どちらも大規模チェーンではなく、ほとんど個人商店。
だからこそ、イル ネッソにはこのまましっかり繁盛して、守谷の「わざわざ行く店」として根付いてほしいな、と思います。

火災から、ここまで戻ってきた
忘れてはいけないのが、昨年末の火災で店舗が全焼したという事実。
そこから、常連さんたちが立ち上げたクラウドファンディングで支援が広がり、最終的には目標を大きく超える金額が集まりました。
「もう一度、あのピザを食べたい」
その気持ちが、ここまで人を動かしたんだと思います。
守谷駅前でまた薪窯の香りが漂っているのを見ると、
この街にとって、イル ネッソはやっぱり特別な存在なんだなと実感します。
また、タイミングを見てゆっくり食べに行こうと思います。
守谷に住んでいて、これは素直にうれしい復活です。