皆さん、シンチャオ!

 

突然ですが、皆さんはBIMと言う言葉を御存じでしょうか?B(Building)I(Information)M(Modeling)の略なのですが、2次元の設計図書を基に建物の全てをコンピュータ上で3Dモデル化し、外観、内観の完成予想図だけでは無く、構造体の内部(鉄筋等)の状態や、仕上げ工事の下地の状況や納まり、設備配管や鉄筋同士の干渉部分の検討に至るまで、工事の施工前に把握することが可能となり、現場でのやり直し作業や、寸法ミス等による施工不能を事前に確認、検証することが出来るシステムです。

また、工事の工程をシュミレーションすることにより、各作業間の干渉や、安全計画、仮設計画などの施工計画全般の検討や立案、施主様へのプレゼンテーションも可能となり、従来の工程表との併用により、これまで以上に正確で、分かりやすい説明が可能となります。更に、使用する材料に関するデータを(メーカーや価格、寸法等)正確に入力することにより、積算時に現実に近い実数量を算出することが可能になり、より正確な数量に基づいた、根拠あるコスト計算が出来るようになり、明確かつ公正な工事価格による工事発注や、受注が出来るようになります。

実際に工事が始まると、これまでは2Dによる施工図を作成し、躯体図、仕上げ図(平面詳細図等)、設備系施工図と言うように、各パートが別々に作成したデータを互いにチェックし現場で使用していましたが、BIMを使用すれば、3Dを切断し、2D化することにより、施工図も並行して作図が可能となり、現場の業務が大幅に削減でき、作業効率アップとコスト低減に有効なツールと言えるでしょう。

これまでは、3Dモデリングと言うと、単に完成予想図を作成するにとどまっており、実際の工事でもイメージを提供するに過ぎなかった3Dですが、BIMはまさに、その先を行くシステムと言えるかも知れません。

 

東南アジア地域においても、シンガポールをはじめ多くの国でBIMが既に採用され、シンガポールにおいては公共性のある工事では、政府機関に対し、BIMデータの提出が義務付けられている等、日本以上にBIMが当たり前となっており、普及している状況です。

 

そして、ベトナムにおいても近年、BIMは徐々に普及している状態であり、この状況を踏まえ、MORI VIETNAMにおいてもBIMシステムを導入し、設計、積算業務、工事調達、施工計画、工事管理の全部門の効率化と、適正な工事価格、正確な施工計画による工事施工管理を目的とし、近日着工予定の工事を対象に試験的に運用することになりました。また、設備分野については「VIETNAM TOKO ENGINEERING」様とも協業でBIMを採用し、工事共々協力体制を構築する事となりました。

 

そして、本日、「T&T DESIGN」様の御協力により、全社員とVIETNAM TOKO ENGINEERING様のエンジニアスタッフを対象とした「BIM勉強会」を開催いたしました。

MORI VIETAM代表のご挨拶

T&T DESIGN様 若山社長様よりご挨拶

VIETNAM TOKO ENGINEERING様 峰岸様より参加スタッフの紹介

 

そして、最後には受講者全員を対象に本日の勉強会の理解度を測定する為のテストを実施しました。

皆さん、どれ位理解したでしょうか??

今日は朝から夕方までの時間、皆さんお疲れ様でした。

T&T DESIGN様、御指導有難うございました。

 

次回は、実際のプロジェクトでの導入状況や、トレーニングの状況、電気、設備工事との連携の様子、工事での導入状況、施工図、施工計画など、詳しく御報告したいと思います。

 

T&T DESIGN様、VIETNAM TOKO ENGINEERING様

今後とも宜しくお願い致します。