考えるセイウチ。 | ♪~もりっちとゆかいなおんがくたち~♪
皆様、ごきげんよう。



さっそくですが・・・


フィギュアの世界選手権で日本の選手が頑張っていましたね!


羽生選手は、追う立場の方が向いているのかなぁなんて思ったり(笑)


これからオリンピックシーズンになるので、ぜひぜひ頑張ってもらいたいですね~p(^-^)q




で、話は変わりますが・・・


これ、NHKのEテレ「2355」での、素朴な疑問を専門家の方に聞く「考えるセイウチ」というコーナーに出てくるセイウチさんです(*^-^)



考えてる(笑)



どうしてこんなポーズをとるのかナゾですが、これをマネして(?!)・・・



今回は、国会で審議入り予定の「テロ等準備罪(共謀罪)」について考えてみようと思いま~す(^_^)


少し長いですが、森友学園問題以上に重要と思われるので、最後までお付きあい下さったら幸いです(*^ー^)ノ




まず、


テロ等準備罪(共謀罪)とは・・・


■法案を新設する目的

国連で採択された国際組織犯罪防止条約を締結するため。


■法案の内容

適用対象は、テロ集団やその他の「組織的犯罪集団」。

テロ等の重大犯罪を計画し、その誰かが下見などの「準備行為」をした段階で処罰される。

正当な活動をしていた団体でも、目的や性質が一変した場合は処罰の対象で、メールやLINEでも犯罪の合意(計画)が成立することもある。
(国会の答弁を参照)

対象犯罪は277。
(テロに関するものは半数以下の110)

実行前に自首した場合は刑を減免。


など。


なお、処罰の具体例と法律はこちら↓

法務省による具体例
(ページ下の「組織的な犯罪の共謀罪に関してのQ&A[PDF]」から)
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji_keiji30.html

弁護士の方の解説と対象の法律
http://blog.livedoor.jp/tokyolaw/archives/1065046269.html



で、


テロ対策で必要だ、という意見がある一方、


必要最小限で個別に作るべきでは、と慎重な意見も。
(弁護士の方の見解が新聞に載っていました(一部引用))


「犯罪の結果が生じるまでには①共謀(犯罪の合意)②予備(具体的な準備)③未遂④既遂―の段階がある。日本の法制度でも重大犯罪は未遂以前の『予備』『準備』『共謀』を処罰している。殺人予備罪や凶器準備集合罪のほか、爆発物取締罰則や破壊活動防止法の予備罪など、その数は71に上る。組織犯罪集団が関与する重大犯罪は、ほぼ網羅できているだろう。未遂以前の段階が処罰対象となっていない重大犯罪がどれほどあるのかをよく検討し、穴があるならば、個別立法で対応すべきだ」

3月4日付 西日本新聞 朝刊  「共謀罪」を問う④



■問題点(懸念されていること)

「組織的犯罪集団」や「準備行為」の線引きが明確ではなく、捜査機関の判断に委ねられるため、都合のよい解釈で運用される可能性があること。

また、

捜査機関が、変な行動がないか監視するようになり、日常的な盗聴などの「監視社会」になる可能性があること。


など。


要は、「怪しい人だ」と決めるのは捜査する側なので(今のところ)、何の罪もない人も対象になるのでは?!と(^_^;)



で、

一見、私たちのような一般人には関係ない感じもしますが・・・


会社、学校、地域、趣味(習い事など)など、何かしらの組織やグループに関わりながら生活をしている人も多いですし、

知らない間に監視の対象になっていた~なんてこともあり得るかと(・・;)


そして、一番心配なのは、

原発、基地、子育て、格差など、様々な社会問題で活動されている方々(団体)も対象になる可能性があると言われているのを考えると・・・

そういうものに参加していなくてもみんなが監視の目を気にするようになって、日常の会話やSNSで


「アベノミクスで、結局景気は良くなったのかなぁ。」

「原発は、本当に安全なのかなぁ。」


とか、

普段、疑問や不安に思うことが言いにくくなって、

「政府や社会に対して改善してほしいことや要望を発言しにくい雰囲気」の世の中になってしまうのでは、ということ。。。



以前にも書きましたが(こちら)、

かつての治安維持法に似ていますし、

森友学園問題での政府や与党の強引な対応を見ていると、戦時中のような息苦しい世の中への現実味が増している気がして不安になってしまいます。。。





何はともあれ~


この法案は、政府側と国民との信頼関係が大切だと思うのですが・・・


法案作成の基になっている国際組織犯罪防止条約は、マフィアによる犯罪収益の洗浄などへの対処を目的としたもので、そもそもテロ対策ではなかったり、


過去3回廃案になった「共謀罪」とほとんど同じ内容だったり、


条約締結のために削減できないと言っていた対象犯罪を大幅に削減したり(676から277へ削減)、


警察などによる職権乱用罪・暴行陵虐罪や公職選挙法・政治資金規正法違反のような、公権力を私物化する犯罪は除かれていたり、


原案には「テロ」の文字が一切なく、また、提出されたものにはテロの定義が盛り込まれていなかったり、


「オリンピックのために必要」という理由も、後付けの口実にすぎないことが判明していたり・・・


こじつけでつじつま合わせばかりで、不信感が増すばかり(^^;



やはり、本当にテロ対策になるのか疑問ですし、必要最小限で作る方が現実的な気がするので・・・

今のままでは、私は反対せざるを得ないですね。。。




そんなこんなで~、


これから先の社会の在り方や、私たちの普段の生活が変わってしまう恐れがあるので、

政治的立場に関係なく、本当に必要な法案なのか、みんなで考えることが大切だなぁと思います。




長くなってしまいましたが・・・


近々国会で審議入りするみたいですし、

政府側の発言に惑わされることがないようにどうぞお気をつけくださいね。


そして、

新聞やテレビなどでの報道や解説をチェックしながら、森友学園と同様にこの法案にもぜひぜひ注目してくださいませ~(^-^)/



ちなみに、こちらにはもっと詳しい法案の解説がされているので、よかったらどうぞ↓
http://www.shigo45.com/entry/2017/01/18/173709



ではでは~


明日が平和でありますように~。


ごきげんよう、さようなら( ´∀`)/~~