まとまったお金が必要になり、定期預金を崩しに銀行へ行った。

 定期預金を崩すとは不安なもので、自分の不甲斐なさを、名前が呼ばれるまでの間、感じていたりする。

 

 すると、隣に誰かが座った。

 実際には誰もいない。でも何かがいる気がした。

 しかも安心感がある、大きな存在。

 

 「どこかでお会いしましたか?」

 と心で問いかけてみた。その存在は

 「知ってるくせに」

 という雰囲気を出した。

 それで分かった。

 

 わたしが情緒不安定になった時、そして不安な夢の中でも助けてくれた人だ。

 「以前はありがとうございました」

 と言ったら

「いつでもいる」

 という雰囲気が来た。

 そして、定期預金を崩す不安を取り除いてくれた。

「大丈夫、安心していい」

 と。

 

 高次の存在は大体これしか言わない。わたしがひとりうなだれてグワーッと泣いている時にもなんだかニコニコしていつも

「おめでとう」とか「よかったね」とか言って、人間のわたしは

「こんなに苦しいんですけど!? なんでそんなノーテンキなの!?」と腹が立つくらい。

 

 とにかく、今回の存在もあっという間に不安を取り除いてくれて、この行為は間違ってないと言ってくれた。

 感謝で涙があふれてきた。

 銀行の待合所でひとり涙拭いてヘラヘラしてる女…ちょっと怖いよね(苦笑)