『FIND YOUR WHY (サイモン・シネック著)』、

ファシリテーターをしている友人が勧めてくれた本。

 

 

「なぜ(WHY)働くのか?」、「なぜ(WHY)その仕事がしたいのか(するのか)?」、

それが解れば、自ずと自分のやるべき事が明らかになって、強い意志と喜びで実践できるはず。

 

その『自分の中にある”WHY”』を見つけ出す(言葉にする)ためのワークが書かれている。

 

実際に、この本の著者は国連やアメリカの連邦議会、国防省、あるいはマイクロソフトなどの巨大企業、TEDトークによって”WHY”の重要性と伝えてきたらしい。

 

あなたは「なぜ働くのか?」、「なぜその仕事をするのか?」と尋ねられたら、

 

私は、周りへの体裁や自分がありたい姿を自己暗示するために、

「社会のため、人の健康に寄与するため」と答えるだろう。

あるいは直接的に「金」とも云うかもしれない。

 

「FIND YOUR WHY」で紹介されているワークでは、

まず自分の年表に嬉しかった出来事や、逆に悲しかった思い出を書き込むことから始まる。

さらにそれぞれについて具体的なエピソードを書き出して、パートーナー役の人が「どんな気分だったか?」とか「どこが特別だったか?」とかの質問をする。

そのやりとりで、自分の中の一番大事にしている情熱や存在意義をあぶり出す。そして言葉にする(←これが重要、でも難しい)。

 

図 ゴールデンサークル(:FIND YOUR WHY"より引用

 

著者によればすべての人の図に示す3つの意識レベル:「何をするか(WHAT)」・「どうやってするか(HOW)」・「なせそれをするか(WHY)」があるそうだ。

 

「なぜ働くのか?」と訊かれて、「金」と云う答えはWHATだ。

金を稼ぐのは、「生きていくため」、それもより快適に。

金を手に入れる為の実際の仕事が「HOW」。

意識(あるいは無意識かもしれない)の中心にある「WHY」はなんだろう。

 

すでに書いた私の答え、

「社会のため、人の健康に寄与するため」は本当に私の心の中心にあるのか?

 

パートーナー無しで、それなりに自分の過去のエピソードから、その時の感情や感じたことを言葉にしていくと、

自分の中には「新しく何かを発見する喜び」が残った。

となると、今の仕事は天職か。

 

先週末にファシリテェーターの友人にワークを手伝ってもらったところ、

「新しく何かを発見する喜び」+「人の役に立ちたい」、

つまりは自己満足ではなく、他者からの評価、感謝を求めているのかな。

 

友人という人間関係がある以上、どこかで感情を表現するのにブレーキがかかっている様な気もする。

これがこのワークの限界か。

 

まだ本当の自分の深層まで達していないもどかしさがある。