の続きです。
今回は、「マネジメント開発(育成)」について。
ドラッカー曰く、
「マネジメント開発は、人事計画やエリート探しではない。それらのものはすべて無能である。有害でさえある。」
どんな組織でもエリート探しをついしてしまうことあるかもしれませんね。
「組織がなしうる最悪のことは、エリートは、エリートを育成すべく他の者を放っておくことである。」
たしかに正論>_<
「10年後、仕事の八割は、その放っておかれた人たちが行わなければならない。しかも彼らは軽んじられたことを覚えている。成果はあがらず、生産性は低く、新しいことへの意欲は失われている。他方、選ばれたエリートの半分は、四十代なもなれば、口だけがうまいだけだったことが明らかになる。」
エリートの半分は去る、ここに関しては、本当に難しい所だと思います。一念の妙、というか。なんのために育成してもらったのか。報恩というか。
「みんな違ってみんな良くて、みんな人材」という視点は忘れずにいたいと思います!
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最後に、「真摯的でないマネージャー」について。
ドラッカーは、真摯さについて、必要に訴えています。本書の核心的部分ではないかと思ったので、まとめておきます。
「真摯さ」を定義することは、難しいとドラッカーはしています。
しかし、「真摯的でないマネージャー」をあげることはたやすい、としています。
「真摯的でないマネージャー」とは、
①強みよりも弱みに目を向ける者をマネージャーに任命してはならない。できないことに気づいても、できることに目のいかない者は、やがて組織の精神を低下させる。
②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネージャーに任命してはならない。仕事よりも人を重視することは、一種の堕落であり、やがて組織全体を堕落させる。
③真摯さよりも、頭の良さを重視するものをマネージャーにしてはならない。そのようなものは人として未熟であり、その未熟さは通常なおらない。
④部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。そのような者は人間として弱い。
⑤自らの仕事に高い基準を設定しない者にマネージャーを任命してはならない。そのような者をマネージャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。
そうです!
マネージャーの条件をまとめると、
①強みにフォーカス
②人ではなく正しい意見否か判断
③能力より真摯さを評価
④人材を育てる真の人材
⑤仕事の高い目標
ですかね。
⑤の仕事の高い目標っていうのは、どれぐらいが高いんでしょうか。
少なくとも、【昨日より今日、今日より明日、確実に成長していくこと】が重要なのではないか、と僕は思います(^^;;
「マネジメント」を読んでの全体の感想ですが、
テクニック本ではなく、哲学本に近いと思います!
ある一定の定義を示し、読者に考えさせ、あとは読者が応用し、ドラッカーの思想をさらに深めていく ー。
そのような本だと思います!
では、ドラッカーの定義を応用するとどうなるのかー。
ドラッカーについて色々学んでいきます!


