生まれてくる君へ(1990)



星の数ほど 出逢いの中で めぐり逢う喜びを この空の下で

この世のすべてを 敵にまわしても

君たちを守り続け 生きて行くから



この頃 君に愛の言葉を ささやく事もないけれど

黙って君がそこにいるだけで

すべて満たされる気がする

二人きりで 過ごす時間も 永遠になくなるけれど

一つ一つ歩いて行こうね ゆっくり道に迷わずに

もう少しで 生まれてくるね

君が夢に見た 小さな新しい命

僕らの声 届いてるかい?

子守唄 聞こえるだろ

歌っているのがママだよ



君と二人で暮らし始めた あの頃がとても懐かしい

争いながら 傷ついた日々

いつしか 許しあってた

いつの日にか 年老いていっても

今の あ~ この幸せ ずっと忘れないで

生まれてくる小さな命

ぼくらのこの愛を全て君に注ぐから



星の数ほど 出逢いの中で

めぐり逢う喜びを この空の下で………






………………………………………………

私は16才くらいからオリジナル曲を作りはじめましたが

いつも翌日聴いてみると全然駄目でした

24才の時にこの曲が出来た時に

初めて自分の中で納得出来た

初めての記念すべき第一曲目です

22才で右も左もわからない東京のど真ん中のピアノ弾きの世界に入り

毎日がピアノ練習

ピアノの仕事で店のかたに下手くそで毎日怒鳴られ……

必死でしたね

24才の時に私は元奥様と結婚し

25才の時に一人娘が誕生しました

当時は 横浜の日吉という所に住んでいて

二人ともまだ子供ですよね

まさに子供が子供を生んで育てて

子供と一緒に大人になった……………

そんな感じでした

よくある光景で

時々赤ちゃんがママのお腹の中で元気に動くんですよね……

で、ママが動く赤ちゃんに向かって子守唄を歌っているんですね……………

その光景を見て

私は味わった事のない幸せを感じていました

ちょうど生まれてくる一ヶ月前くらいから

徐々にピアノの腕が上がってきて

当時二回目の絶頂を向かえ始めていた

歌手の美川憲一さんの事務所から

バックバンドのオファーがありました

ピアノとシンセサイザー担当です

このバックバンドのメンバーにさせていただきましたが

美川憲一さんのステージ以外は

新宿のダンスホールやホストクラブで

夜から朝まで

30分ステージを8回こなすという

今では信じられない超ハードな仕事で

もう私自身、生まれてくる子供のために

当時は破格の40万円の給料をもらうため

ただただ、毎日休みなしで

必死でしたね

ただただ、何も考えられず必死でした

美川憲一さんのステージは 全国の大きなホールばかり……………

緊張を通り越した毎日でしたが

バンドマスターに毎日超怒鳴られながら

ただひたすら楽譜を見て演奏してました

楽器はもちろん現地に自分の車で運び

そしてバンドのスピーカーや、音響器材も超重かったですが

我々バックバンド5人で全部運びます

演奏もきつかったですが

むしろこの演奏前と後の器材運びが

超きつかった想い出があります

そんな中で

平成元年12月24日

前の日の夜から朝まで

新宿のホストクラブでバンドで演奏し

その日の夕方に東京蒲田の区民センターで

今度は美川憲一さんのバックバンドの演奏……………

家で2時間くらい仮眠がとれると思い

私の横浜日吉の自宅に朝早く寄りました

で、嫁がいないので

おかしいな??

思いながらシャワーを浴びていたら

忘れもしない一本の電話がなりました…

森田さんのご自宅ですね…………

横浜日吉の産婦人科ですが

おめでとうございます……………

朝10時31分、可愛いおんなのお子様がお生まれになりました………………

看護婦さんからの電話……………

まさに晴天の霹靂…

急いで仕事の用意をして

寝ないで赤ちゃんに逢いにいきました

そこには 不思議な不思議な超可愛い

赤ちゃんがいました

こわごわと抱っこしたあの感触は

今でも鮮明に覚えています

次の仕事のため5分ぐらいしか居れませんでしたが………

考えてみれば超きつく忙しい毎日でしたが

あの頃は生きてきた中で

一番幸せを感じた日々のように思えます

それから約1年くらいバックバンドをやらせていただきましたが

全国のツアーのオンパレードで

あまり自宅に帰れず

娘に逢うのが唯一の楽しみでしたね

あれから25年ちょっとたち……………

まさか

自分が一人になるなんて

まったく想像もできませんでした………

人生には

上り坂 下り坂

そしてまさかがある……………

感じましたね

でも私にとって一番想い出深い曲なので

記念すべき第一曲目に選びました



本日もありがとうございました。