のっけから直截的な話になるけれど、パパ活においてセックスは、「お手当」にならんで最重要なテーマだと思う。
「パパ活では絶対にセックスはしません」と宣言する女性であれば、どれだけ魅力的であっても、アプローチする男性は相当に少なくなるだろう。
ただ、ややこしいのは、女性がセックスに至るまでの基準が、人によってかなり違うことだ。
以前、京都で知り合った30代の女性がいた。それなりに魅力的な人だった。(アイドル崩れだといっていたが、今は普通の会社員とのこと)3~4回ほど食事をしたところで、そろそろと思ってセックスに誘ってみた。
すると、
「私は、好きになった人じゃないとセックスできない」
と言われた。
「あなたと一緒にいるのは楽しい。でも、まだ好きという感情までは芽生えていない」
彼女が以前会っていたパパは会計士だったらしい。別居婚状態だったようで、何度も食事をしたり映画にいったり、旅行デートをしたりするうちに、本当にその人を魅力的に感じて、「この人が好きだ」と思うようになったという。(ただ、それでも3.0をとるのはどうかと思うが)
……なるほど。
ただ、こちらとしては、「じゃあ、それをパパ活でやるのは、なかなか大変だな」とも思う。
恋愛経験の乏しい私にはよくわからないけれど、誰かを好きになるには、それなりの時間と経験を共有する必要があるのだろう。
でも、こっちは、その時間と手間をショートカットするためにお手当を払っているところもあるわけで。
とはいえ、だからといって「金さえ払えば誰とでもセックスしてくれる女性がいい」という話でもない。
極端な話、太っていて、毛むくじゃらで、粗野な男性であっても、3.0をもらえれば誰とでもセックスできる女性がいたとする。
その女性が相当に美人だったとしても、私はたぶん、その人とはセックスしたくない。
そこには、おそらく「自分のことをどう思っているのか」という問題がある。
「大好きです」とまで思ってもらいたいわけではない。
でも、少なくとも「この人は異性として完全にナシ」という扱いはされたくない。
「すごく好みというわけじゃないけど、まあ悪くない」
「この人なら、もう一度会ってもいい」
そのくらいには思っていてほしい。
要するに、私はたぶん、どこかで「選ばれたい」のだと思う。
だから、顔合わせなしに大人をするのが、あまり好きではないのだろう。
一度会って、話して、こちらを見てもらって、そのうえで「この人なら」と思ってもらいたい。
そして、女性側の基準も、そんなに単純なものではない。
「好きになった人でなければ」という人もいれば、「フィーリングが合えば」という人もいる。
「清潔感があって、不快感がなければ」という人もいれば、極端に言えば「お金をもらえるなら誰とでも」という人もいる。もちろん、これはパパ活に限った話ではない。人が誰とセックスしたいと思うのかなんて、そもそも人それぞれだ。
しかも、その基準は、同じ人の中でも案外一定ではないのだと思う。
直近でどんな経験をしたか。
いま、どんな経済状況にいるか。
相手とどういう出会い方をしたか。
その日の気分。
あるいは、自分でも意識していないような生理的なコンディション。
そういうものが重なって、「今日はこの人でもいいかな」と思ったり、「今日はちょっと無理だな」と思ったりする。
つまり、「この条件ならセックスする」という一本の線が引かれているわけではない。
その線自体が、そのときどきで振幅している。
Pとしては、「何回会えば」「いくら払えば」「どういう振る舞いをすれば」次の段階に進めるのか、ある程度のルールがあってほしい。でも、たぶんそんなルールはないし、あっても面白くない。「3回会えば大人」「3.0ならOK」「優しくすればOK」そんな条件式に、人間の性的な好意は収まらない。
そう考えると、二回目にお会いした時に大人をする約束をしていたPJから、突然連絡が来なくなったとしても、Pとしては、あまり激怒するべきではないのかもしれない。昨日まで「この人なら」と思っていたものが、今日は変わってしまう。そういうことも、人間にはあるのだろう。
……まあ、とはいうものの、一言だけ言わせてほしい。
少なくともLINEの返信はしなさいよ(泣)。