ロケンロール生誕60周年を記念して、ワーナー、ソニー、ユニバーサルのメジャー3社からコンピレーション・アルバムがリリースされたり、オリジナル・アルバムが再発されたりしておりますが、これから紹介する4枚のアルバムもロケンロール生誕60周年を記念して、8月26日にユニバーサルより再発されたCDです。
しかし、この手のとっくの昔に著作権の切れた音源で、今どきボートラ無しで1,800円はねえだろう?!と思い、買うのをしばらく躊躇っていたのですが、ちょっとキワモノのこの人たち(ジャケで分かるとおり、所謂、オネエの方たちです)のオリジナルアルバムが日本で再発されることはもうないかなあと思い買っちゃいました。
リトル・リチャードがスペシャリティに残した3枚のアルバムと、そのリトル・リチャードのスタイルに影響を与えたと言われているエスケリータのアルバムです。
2人とも黒人だけど、黒人音楽にカテゴライズされるんじゃなくて、ロケンロールの人たちですね。特に、リトル・リチャードの方はビートルズ以降のロックに多大な影響を与えたと思います。
先ずは、リトル・リチャードの1st「ヒアズ・リトル・リチャード(HERE'S LITTLE RICHARD)」(1957)です。
ビートルズ(ポール)のカヴァーで有名な、ロケンロールの代名詞的存在の曲、「のっぽのサリー(LONG TALL SALLY)」を始め、「トゥッティ・フルッティ(TUTTI FRUTTI)」、「ジェニ・ジェニ(JENNY JENNY)」など12曲が収録されております。
こちらは1958年にリリースの2ndアルバム「リトル・リチャード(LITTLE RICHARD)」です。
「キープ・ア・ノッキン(KEEP A KNOCKIN’)」、「グッド・ゴリー・ミス・モリー(GOOD GOLLY, MISS MOLLY)」、「女はそれを我慢できない(THE GIRL CAN'T HELP IT)」、「ルシール(LUCILLE)」など12曲が収録されております。
これは、1959年リリースの3rdアルバム「ザ・ファビュラス・リトル・リチャード(THE FABULOUS LITTLE RICHARD)」です。
ビートルズがカヴァーした「カンサス・シティ(KANSAS CITY)」など13曲が収録されております。
なお、3rdアルバムのリリース直前に、彼は突然、神の啓示を受けたと言って、牧師になるために芸能界を引退することを発表します。
勿論、後に復帰しますが。
最後が、ブランド王ロイヤルの森田社長のような強烈なリーゼントと、ド派手なサングラスが印象的なエスケリータが1958年にキャピトルからリリースしたデビューアルバム「エスケリータ!(ESQUERITA!)」です。
彼のピアノプレイとヴォーカルスタイルにリトル・リチャードは影響を受けたと言われれいるのですが、どうなんでしょうか?
しかし、今日アルバムを紹介したリトル・リチャードにエスケリータの他に、ジェリー・リー・ルイスなどロケンロールが誕生した頃って、ピアノを弾きながらシャウトするロケンローラーがいるんだよねえ。
必ずしもギターじゃねえのが、ロケンロールとロックの違いかな?