朝10時。
今日は少し遅めに起きる。いつもなら何とも思わないベッドが今日は少し寂しく感じる。嗚呼、そうか。あの人が居ないから。
寝惚けながらベッドから降りれば其の儘リビングに向かう。リビングに行けばいつもなら ”おはよ” って微笑みながら問いかけてくれるあの人がいる。でも今日は居ない。そう思って寝室にまた戻れば、携帯にはメッセージ。
”昨日はごめんね。友梨奈が別の人と幸せになれる事を祈ってるよ。私の初恋の人が友梨奈で良かった。また会えたらいいね。さようなら、愛しの人。”
嗚呼…そうか、私とあの人は昨日別れたんだ。なんで別れたんだっけ。そうそう、あの人に別の好きな人が出来たから。私に飽きたから。
「面倒臭いや、こういうの。」
そう呟けば私はあの人のメッセージに既読をつけて直ぐに閉じた。今日はどうしようか。あの人が居ないからもう休日はやることないな。あの人が居ればなんでも出来てたのに。
そう考えてる内に何故か涙が出てきた。なんでだろ、理由は分からない。でも、きっと私は本気であの人を愛してたからだと思う。あの人の事を考えれば涙が出るんだと思う。そう、そう信じてる。
「好きだよ…大好きなんだよ、愛してるの…。なのになんで…なんでよ、、何処にも行かないでよ、理佐…。」
君が居なきゃ何も出来ないんだから。
END
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はい、久々の投稿です。
中々皆様が書かない類のものを書かせて頂きました。
急にふと思いついて、小説みたいなのにしました。
凄く短い物ですが、皆様の心に響けばいいなと思います。
それではまたお会いしましょう。