ミシガン州フリントは世界一の自動車会社GM(ゼネラル・モータース)の工場町として知られ、かつては豊かだった。自分を除く全ての親族がそこでGM社員だったと言うジャーナリストのマイケル・ムーアは、サンフランシスコの雑誌社が肌に合わず帰郷すると、不況で続々と工場が閉鎖となり、人口の1/5にあたる3万人が失業する町の危機に直面する。日本をスケープゴートにし、着々と工場を第三世界に移転し、安い賃金のお蔭で実は損をしていないのに、大量クビ切りを重ねるGMのやり口に腹を立て、ともかく会長ロジャー・スミスに町の現状を見せようと彼を追うマイケルだったが、面会申請はことごとくはねつけられ、カミカゼ取材もいつも失敗に終わる。そうこうするうちにも、マイケルの友人を含めた工場労働者たちは家賃が払えず、クリスマス・イブでさえ立ち退きを迫られる。なのに、町に激励に訪れた、かつてGMのCMキャラクタだったパット・ブーンは、失業も転機だと思って“アムウェイ”の販売員になれば--とたわけたことを抜かす。解雇者には、うさぎを飼育してつぶしては生活の足しにする若い女性もいれば、増加する一方の犯罪に、刑務所の看守に転職する青年もいるが、大半の者は家族ともども町を出て行くので、レンタカー屋トラックの予約はいっぱい。そこで、市が現状打破に考えた方策は観光都市への転換だったが……。元々、ゴシップ誌の編集をしていただけあって、マイケルの語り口はユーモラスで深刻ぶらないが、だからこそ、町の置かれた状況の厳しさが痛切に伝わってくる。エンタテインメントとしての価値も充分なドキュメンタリーの快作だ。

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 ホロコーストに関するドキュメンタリーが数あれど、そのいずれも曖昧なものにしてしまうほど、本作の印象は強い。何が優れているか。まず、現在のアウシュビッツ強制収容所の廃墟を映し出すG・クロケとS・ヴィエルニのカメラの冷徹な美しさが違う。厳粛な事実の記録を真っ向にし、その悲しみに負けず拮抗する映像が得も言われぬ緊張感を醸す。抑えたナレーションはミシェル・ブーケ。そのテクスト(J・ケイヨール)はまことに詩的である。そして、何よりも素晴らしいのはH・アイスラーの音楽。特に収容所内での残虐行為のスチールを連ねるクライマックスとも言えるシークェンスで、流れるスコアの玄妙な穏やかさがかえって恐怖をたちのぼらせる迫力はどうだ。この僅か30分ばかりの映画は確実に観る者の人生に少なからぬ影響を与えるだろう。

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アンデスの過酷な雪山でザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の奇跡の生還劇を、当事者たちのインタビューと迫真の再現ドラマで描き出した真実の物語。ジョー・シンプソンのベストセラー・ノンフィクション『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を映画化。監督は99年の「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したケヴィン・マクドナルド。
 1985年6月、野心溢れる若き英国人クライマー、ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツは、アンデス山脈の難関、標高6600mのシウラ・グランデ峰に挑んだ。ほぼ垂直にそびえる西壁はいまだ誰も成功したことのない未踏のルート。それでも2人は数々の困難を乗り越え、ついに西壁を制覇し登頂に成功する。しかし、悲劇は下山途中に起きた。細心の注意を払って下山する彼らを自然の猛威が襲う。そしてついにジョーが数10メートル滑落してしまう。滑落時の衝撃で片脚を骨折してしまうジョー。雪山での大ケガは、即、死を意味した。事態の深刻さに言葉をなくすジョーとサイモン。意を決したサイモンは互いの体をザイルで結びつけ、無謀な単独救出を試みる。しかし視界不良の中、懸命の救助を続けるサイモンだったが、そこで再びアクシデントが発生、ジョーの体は垂直の氷壁で宙吊りとなってしまうのだった。2人をつなぐザイルは張ったまま、引き戻すこともそれ以上下へ降ろすこともできなくなる。このままでは2人とも死んでしまう。サイモンは運命の決断を迫られる…。

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