ファーストフードを1日3食1ヶ月間食べ続けたら人間の体はどうなるかをユニークかつ危険な形で検証した異色ドキュメンタリー。監督のモーガン・スパーロック自身が実験台となり、偏食生活が身体にどのような影響を及ぼすのかを身を張って伝えると同時に、ファーストフードや肥満をめぐる社会的背景をも浮き彫りしていく。サンダンス映画祭で評判となり、その後全米を巻き込む社会現象にまで発展、ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットも記録した。
2002年11月、感謝祭を過ごしていたスパーロック監督は、肥満症に悩む若い女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因”としてマクドナルド社に訴訟を起こしたニュースを見て、あるアイデアを思いつく。彼は、消費者側とファーストフード側のどちらに問題があるかを自分で証明するため、1ヶ月間、マクドナルド以外は一切食べないことに決めたのだ。そして、“スーパーサイズを勧められたら断らない”など公正を期すための4つの厳しいルールを自らに課して、この突飛な人体実験を開始、その経過をカメラで記録し始めるのだった…。
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民主党クリントン政権下で副大統領を務め、2000年の大統領選挙では共和党ジョージ・W・ブッシュ候補と激戦を展開、前代未聞の大接戦と混乱の末に敗れ去ったアル・ゴア氏。その後は、自身のライフワークとも言える環境問題、とくに地球温暖化への対策の緊急性を訴え全米を中心に世界各地で精力的な講演活動を続けている。本作はそんなゴア元副大統領の講演活動の日々に密着、豊富なヴィジュアル素材と巧みなトークで分かりやすく構成された鮮やかな講演の模様を紹介するドキュメンタリー。
極寒の南極に生きる皇帝ペンギンの生態をドラマチックに捉えたドキュメンタリー。父親、母親、そして生まれてきた子供たちそれぞれの心の声をナレーションで挿入するなど、動物ドキュメンタリーとしては踏み込んだ演出を織り交ぜつつ、過酷な大自然の中で生存していくための驚くべき行動の数々、そしてふと見せるユーモラスな仕草やヒナたちの愛らしい姿などが感動的に綴られていく。
冬が訪れようとしている南極大陸。海で平穏に暮らしていた皇帝ペンギンたちは、彼らの生誕の地で営巣地でもあるオアモック(氷丘のオアシス)へ向け、100キロもの距離を行進のごとく歩み始めた。そしてカメラは、目的地に辿り着き無事産卵したペンギンの夫婦たちそれぞれのやりとりを、つぶさに映し出していく。やがて、産卵を終えた母ペンギンは卵を父ペンギンに託し、エサを求めて再び海へと旅立つ。一方、父ペンギンは仲間同士で寄り添って温め合い、マイナス40度の寒さと激しいブリザードに晒されながら120日間も絶食状態で卵を守り、エサを待ち続ける…。