スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズが「マイノリティ・リポート」に続いてコンビを組み、有名なH・G・ウェルズの同名原作を53年に続き再映画化したSFスペクタクル超大作。異星人による地球への侵略と壮絶な破壊、さらには思いもよらぬ事態に混乱しながらも家族の愛と絆を確かにしていく主人公の姿を壮大なスケールで描く。共演は「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」のダコタ・ファニング。
アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった。
1994年、アフリカのルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、持ち前の機転と交渉力でその命を守り抜いた一人のホテルマンの奇跡の逸話を映画化。主演は「青いドレスの女」「オーシャンズ11」のドン・チードル。監督は「父の祈りを」の脚本で知られるテリー・ジョージ。日本では長らく公開のメドが立たずにいた本作は、有志による熱心な署名活動が実を結び晴れて公開実現の運びとなったことでも話題に。
1994年、ルワンダの首都キガリ。多数派のフツ族と少数派のツチ族の内戦はようやく和平交渉がまとまるかに見えたが、街では依然としてフツ族派ラジオ局が煽動的なプロパガンダを繰り返し不穏な空気に包まれていた。ベルギー系の高級ホテル“ミル・コリン”で働く有能な支配人ポール。ある晩帰宅した彼は、暗闇に妻子や近所の人たちが身を潜めていのるを目にする。フツ族大統領が何者かに殺され、これを契機にフツ族の人々がツチ族の市民を襲撃し始めたのだ。ポール自身はフツ族だったが、妻がツチ族だったことから一行はフツ族の襲撃を逃れミル・コリンに緊急避難する。外国資本のミル・コリンはフツ族の民兵たちもうかつには手を出せなかった。そのため、命からがら逃げ延びてきた人々が続々と集まってくるのだが…。
家族を皆殺しにされ、故郷を離れ成長したウォレスは、イングランドへの怨念と復讐に燃え反抗軍を組織。愛国心に溢れ、現状打破を求めるスコットランドの民衆は、彼のカリスマ性と指導力にひかれ続々と集まってくる……。今までの中世を舞台にした映画の固定観念をブチ壊す程の快作で、二転三転する充実したストーリー展開、個性豊かなキャラクター設定と、ありきたりのヒーロー物・復讐劇とは180度違う、実に魅力溢れた娯楽大作となっている。中でも特に目をひくのは、戦闘シーン。数千人のエキストラを配する中、カメラはその真っ只中に入り、外側からではなく内側の視点から捕らえることで従来の戦闘シーンでは見た事がない臨場感を出している。そして演出も素晴らしい。戦場での残酷な描写をごくあたりまえにそのシーンに挿入する事で、見ている我々にはそれが残酷と映るよりは、よりリアルに感じるといった新鮮な驚きがある。史実を基にし、実在の人物ウィリアム・ウォレスの壮絶な軌跡を描く本作を映画化する事は、ギブソンの長年の夢だったという。アカデミーでは作品・監督・撮影賞をはじめ5部門に輝いた。