今日は訪問看護専門分野で終末期看護の研修を受けてきました。

座学研修2日と実習2日を終えて最後に事例検討会があって終了となります。




今日はその初日だったのですが、講義の中で死の体験旅行という場面がありました。

まず色分けされた3色の用紙に自分が大切にしている事と物と人を4つ(人)ずつ書き出します。

ヒーリングの音楽に合わせて講師の先生の指示通りに自分に迫る死期に向かって、自分にとって必要と考えた物や大切な人を少しずつ捨てていき、最後に自分が死ぬ前に一番最後に残った人(物)を捨てなくてはならないという仮想体験でした。




最初に先生が各参加者の前に用紙と一緒にポケットティッシュを配ってくれたのですが、どうしてだろうと不思議に思ったところ体験が終わった時点で私を含めて全員が泣いていました。




各自最後に捨てた紙に何を書いていたか発表しませんでしたが、私は息子と書きました。

その最後の紙を捨てるように指示された時になかなか捨てられませんでした。




人は自分が死ぬ前に病気で痛み苦しんだり死への恐怖と戦いながら、色々なことを諦めていかなくてはならずその悲しみや喪失感がどれ程の物か、擬似体験でしたが患者さんの気持ちに近づく事が出来ました。




人生の最終段階を迎える患者さんに対して、どのように声掛けしたり支えてあげたら良いのかこの研修を通して更に学んでいきたいと思います。