いよいよ来週のフルート演奏に向けて先程最終練習をしていたところ、カーテン越しに外を見ると私の父がうちの庭に車でバックで入ろうと何度も切り返して結局入れず諦めて、ちょっと離れたところに路駐してやってきました。
目的はもうすぐ誕生日のうちの息子にお金をあげたくて来たみたいでした。でも、息子は予備校に行っていて居ないためさみしそうに私にお金を預けて帰っていきました。
父は79歳ですが運転免許は認知症検査や講習を受けながら更新をクリアしてまだ運転を続けています。
うちの方は田舎で公共交通機関は全くあてにならないため、いつも両親には「運転気をつけてねー」と声をかけながら見守るしかない状況です。
父は昔から車の運転は好きで、車も大切にいつもきれいにしている人です。
私の家は土地があまり広くないし前の道幅も狭いので、確かに普通車だと何度か切り返さないと入れないのですが、ちょっと前までは普通に入れてたのに今日の様子を見たら何だか悲しくなりました
父は数年前に胃ガンでほとんど胃を摘出していて、主治医からは「ごめんなさい。リンパや腹膜に転移していて全部取りきれませんでした。落ち着いたら抗癌剤治療を始めます。」と手術直後に言われましたが、病院嫌いだし手術後に嘔吐が続いて痩せて弱っている父に抗癌剤をしたら命を更に縮める気がして、家族で話し合って治療せず退院して家で好きなことをさせてあげる選択をしました。
でもそれが良かったのか、もう7年経ちますが父は食べたいもの食べて好きな釣りに行ったりして元気に暮らしています。
今のところ認知症にもならず、できればこのままずっと元気でいてほしいですが、やはり老いは待ってはくれませんね。
私の実家は田舎のサラリーマン家庭で両親は今年金生活なので、決して生活に余裕があるわけではないのですが、父は孫がかわいいのか息子の顔が見たくて時々来ては一万円をくれます。
でも、最近いつ来ても息子は予備校で居ないため会えずに帰っていく父が不憫です