くされハクサイ | くされハクサイ

くされハクサイ

この夏一月ほど長野の農家でアルバイトをしていた。

いわゆる高原野菜というやつでキャベツやレタス、ハクサイなどを
出荷している野辺山というあたりでは典型的な農家である。

農家の仕事というのはやってみると割と大変で、意外と骨が折れる。

高原の強い日差しのなか畑に出て腰を曲げて、変に湾曲した妙な刃
物で、えい、とハクサイを切る。

一日に6人くらいで3000個も収穫するもんだから時間との勝負、
さくさく切らなきゃなんない。

しかも農家に休日なんてないからもう疲労がたまって腰が痛い。と
いうか腰に悪い。

そんなで今日も頑張ってハクサイを切り進むのだけどたまに駄目な
ハクサイがいる。

そのまま店に並ぶ青物だから傷や虫食いがあったら商品にならない。
ひょいと脇にどける。せっかく切ったのに。

とりわけ残念なのが病気や水はけが原因で芯が茶色くどろどろにな
ったやつである。

切ってみないと畑に並んでる外見からはわからないうえ、すごく臭
いし嫌な感触だしもちろん売り物にはできぬしそいつに出会うとな
んか腹立たしいのである。

そいつを私は、このくされハクサイがっ、と叫んで力強くあぜ道に
放り投げる。


そんなブログにしたい。