熊本、大分、その周辺地域で被災された方、心からお見舞い申し上げます。
22日、B-CASカードの不具合を調査しに、またあのお宅に向かいました。(4度目)



勝手に、B-CASカードはそのテレビにしか使えないものかと思っていましたが、他のカードでも、問題ない事を調べたので、私の部屋のテレビのB-CASカードを持参しました。
映らなくなったテレビに挿入しても、やはり認識しない。そのテレビに入っていたカードを、処分してくれと言われたけど結局復帰させたテレビに入れても、やはり映る。つまり、B-CASカードには問題はなく、テレビ側に問題があるのだ。
最初は、修理するかどうかをお客様に相談したりしましたが、私が昨日、B-CASカードを出し入れした時に何かが起きた可能性が非常に高い。
お客様に負担させたくはないし、自分で修理費を払うのも勿体ない。しかも、いま映ってるテレビはUSB端子がなく、ハードディスクで録画されていたので、録画が出来ない状態が続くのもお客様に申し訳無い。
そこで私は普通の電気屋ではまず行わないだろう提案をした。
「私の部屋のテレビはこれより新しく(4年)USBも使えます。それと交換させて頂けないでしょうか?」
お客様は恐縮なさったが、私自身がそう提案しているからという事で、お客様に了承を得たので、すぐさま、私の部屋のテレビと交換した。もちろん設定するとテレビは映った。(私の家はケーブルテレビであり、お客様の家はアンテナなので初期設定が必要)
ただ一つ問題が。私の家ではブルーレイハードディスクレコーダーしかない為、知らなかったのだが、テレビが変わると、外付けハードディスクがそのまま使えないという事。1回フォーマット(全消去)しなければいけないのだ。
お客様と相談し、お客様もしょうがないですねと仰って下さったので、申し訳無いと思いながらフォーマットさせて頂いた。
これでお客様の家のテレビについては完了。捨てて欲しいと仰っていたテレビもまだ使えるという事で、お客様がどこかの部屋等で使いたい場合のために、家に置いておく事も承諾頂いた。
ここまでやったとしても、私のゴメンポイントはマイナスになる事は無かった。
さらに、実質、お客様のメリットとなったのは、アンテナの方向を直した2日目の工事だけなので、一連の私の動きに関わらず、工事費は3,000円のままである。
帰り際に「後日、3,000円請求させて頂きます」と言って家に帰った。お客様は、ハードディスクの録画は消えたものの、ある程度、いや、それなりに満足して頂けたようだ。
最後の意地の戦い
お客様のテレビと交換したのには、もう1つ訳がある。自分で解体して、何が原因か調べるためだ。
こんな事出来る機会は滅多にない。今後、またこういう事が起こった時のために、対処できるかどうか確かめるためだ。いわゆる勉強代である。
勉強になるなら、4回も足を運んだ事は全く損にならない。とにかく私は持ち帰った元お客様のテレビを解体してみた。

B-CASカードの読み取り部分、8本あるB-CASカード認識用の金属の内、一つが曲がっているではないか!
これでは認識出来ないのは当然だ。こんな事が起こりうるのか。しかも、これなら私でも直せそうだ。

直った。いや、直せた!
最悪、モニターテレビに成ることを覚悟していたが(B-CASカードが関連してるのはチューナーだけ。外部入力とかの物は観れる)、これで放送も受信出来る事になり、全くテレビとしてなんの問題もない状況になった。

元通り戻して、これで修理代も払わず、お客様にこれ以上の迷惑をおかけする事もなく、私の部屋のテレビも映ることになるので、万事OKだ。
年末が近いので、今日3,000円の請求書とカレンダーを持って5度目の来訪をするつもりだ。私のプロの電気屋としての、ある意味身勝手な誇りを了解して下さった事と、勉強させて頂けた事に感謝しながら。
私は何度でも言う。
プロなら、お客様のメリットに応じた金額だけを請求すべきだと!
出張費?なんすか、それ。お客様に余計な負担をさせて何が嬉しい。
原因が分からなくて帰る場合、私はどれだけ時間がかかったとしても、材料費がかからない限りお金は請求しない。そこに、お客様のメリットがひとつも無いからだ。
あと、特に材料費がかからないアフターに関しても一切お金を貰わない。売ったり工事したプロの電気屋の当然の使命であるからだ。
私はお金なんかより、お客様に喜んで頂ける事が何倍も嬉しい。
事業主としてはダメダメなんだろうが、この思いは、先代の親父の時からのうちの電気屋の継承なのである。私がお金儲けに走り出したら、亡くなった創業者の親父に申し訳がたたない。
最終回は長くなりました。最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
なんて愚かな事業者だと思われる方もいるかもしれませんが、それで結構。人の喜びはそれぞれ違うのですから。
21日、午後(次の日)晴れたので、アンテナを見るために昨日のお宅に伺った。
ある程度予測はしていたが、やはりアンテナの向きが狂っていた。
方向をテレビ中継局の方に向けて、1回下に降りて、テレビで電波が来てるのを確認し、お客様に説明。
恐らく、普通の電気屋さんなら、アンテナを取り替える所だろうが、私はそうしない。
アンテナ自体にはなんの問題も無いからだ。
お客様はステンレスの針金で巻けば?と言われたが、私の答えはこうだ。
「いえ、それだけでは完全に締めきれませんし、現在の鉄の部分がさび続け、いずれ腐食で壊れるでしょう。今回はコーキングを全体に付けて固定させて頂きます。」
こう言って、お客様に了解を得て、アンテナを支持している所へコーキング。
私はお客様のメリットに応じたお金しか請求する気は無い。今回の工事は、アンテナの方向の調節と、コーキング処理だけなので、3,000円にする事に決めていた。
その後、捨ててと言われていたテレビもちゃんと映る事を確認。「これもまだ使えますよ!」と言ったのだが、お客様は「持って行ってくれ」と言われたので持ち帰った。
ここでゴメンP 0にまで戻せたと思っていた。
だが、事件はその夜に起こる。
風呂に入ろうとして服を脱いでいる最中に電話が鳴った。テレビがまた映らないと言うのだ。
薄着のまま、お客様の所へ直行。夜にもこんな事が有るかもしれないので、普段からお酒は飲まない。
夕方持ち帰ったテレビのB-CASカードを調整する説明の際に、今の所新しめのテレビのB-CASカードも、触っていたのだ。
B-CASカードが上手く入ってなくて、テレビが映らなくなる事はよくある事。普通、カードや挿入口のホコリを除けば、ほぼ間違いなく映るようになる。
だが、この家のテレビは何度やっても、正常に認識してくれないのだ。
結局、夕方持ち帰ったテレビと交換して映るようにし、映らない新しいめのテレビは置いて、家に帰った。
仕事を終えて、ゴメンP 0だと思っていたが、3P 位にまで戻ってその日は終わった。



