昨日の「母の日」・・・♬

 

先月末に弟から連絡が有り、100歳を迎えた母は普段元気にしていても、いつ何時健康状態が悪化するか分からないので、暇を見て一緒に実家に行こうと働き掛けを受けていました。

 

それならば「母の日」に行こうと相成った次第・・・(^^♪

 

 

久し振りに三兄弟の揃い踏みで兄が76歳・Losierが72歳・弟が70歳と今年は全員が古稀以上となりました。

 

母は子供たちがまだ幼かった折は、父の稼ぎの良さと本人が書道・華道・鎌倉彫・押絵で生徒を抱えていた事もあってかなりのお小遣いもあった為に、仲の良い社長夫人とJRA重役の奥様のママ友と3人で連れ立って、ママ友の運転するクルマで毎週のように銀座資生堂地下の美容室へ行ったり、お茶しに行ったりと悠々自適な生活ぶり・・・

 

当時の母が付けていた家計簿には牛肉100gが1500円なんて記述もあったりして。今の金額にしたら幾らになるの? そんなものおいらたちは食ってたの?とビックリすることも・・・

 

それだけに晩年になった今になって、男の子3人産んでそれぞれ私学の高校大学と出してあるのに、何故こんなに貧しい生活をしないいけないんだと笑いながらに冗談で話しますが、それを言われると三兄弟はうなだれてしまうのでした・・・(笑)

 

冗談はさて置き、100歳を迎えても耳は遠くなりましたが声や肌は張りが有ってとても100歳には見えません。

 

食事には殊の外煩い母の生活の面倒を全部見てくれている長兄のお陰もありますが、何より現役で習字を教えていることが一番の要因なのでしょう・・・♬

 

昨日も次回教える「かな」のお手本を杉田久女の句から選んだと見せてくれましたが、読めないバカ息子のLosierに丁寧に解説をしてくれました・・・(笑)

 

 

防人の 妻恋ふ唄や 磯菜摘む

 

辺境防備のために派遣された防人が、里に残した妻を思う気持ちを句にしたもの・・・なんだそうです。

また、「磯菜摘み」とは海藻のアオサを収穫することで、ちょうど今頃の季語なんだとか・・・

 

いろいろと教え子に合ったお手本を考えて、それを万葉集や俳人の句集などから探し出すのに頭を使っているとのことで、ボケている暇が無いんだなと思い至り、此の歳になっても自分の小遣いは自ら稼ぎ出すのには頭が下がります・・・(^^♪

 

クリスマスイヴの誕生日まで、どうぞお元気で・・・♬