昔、子供の頃。

 

私はおてんばだったので、外で駆け回って遊んでいた。

 

そしてよく転んだり、高いところから落ちたり・・・

小さな怪我をたくさんした。

 

 

時々ひどく転んで、血が出てきて。

 

友達の前では痛いのを我慢をして、家に帰って。

 

母親の顔を見るなり「うわーん!」て泣いた記憶がある。

 

「いたいよーーーー!」と泣いてる私に、

 

落ち着いた口調で、

「どうしたの?転んじゃったの。

痛かったね。びっくりしたね。

ほら、どこ痛くしたの?見せてごらん。」

とやさしく言ってくれて。

 

 

たいしたことない擦り傷だ。って母親も安心すると、

 

手当をしてくれて、絆創膏をはってくれて。

 

 

「いたいの、いたいの飛んでけーー!!

 

ほら。飛んでった。もう痛くない。大丈夫、大丈夫。」と言ってくれた。

 

 

私は本当に大丈夫な気持ちになって、本当に痛くなくなった。

 

 

不思議。

 

 

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 大人になって。

 

失恋して、傷ついていたときに、

 

ヨーガの先生のところに行った。

 

 

先生に洗いざらい話して(笑

 

辛いのをずっと我慢していた分、泣いた。

 

 

そのとき、先生は

 

「何があっても、尚子さんの価値は変わりませんよ」

 

「尚子さんの価値をちゃんとわかることができて、大切にしてくれる人が必ずいます」

 

と言ってくれた。

 

「大丈夫」って言ってくれた。

 

 

そうしたら本当に大丈夫な気持ちになって、

 

「そうだ、大丈夫だ」と心から思えた。

 

 

 

母親の言葉には、とてつもないパワーがある。

 

母親の愛と、親子の強いつながりによって。

 

 

 

そして、

それと同じぐらい、ヨーガの先生の言葉にもパワーがある。

 

それは生徒との信頼関係によって。

 

ヨーガを信じる力によって。

 

 

私は、そんな先生になれたらとずっと思っている。

 

私が「大丈夫」と言ったら、

 

一瞬で不安な世界から出て行けるぐらいの、

 

言葉にパワーが宿るような。

 

 

ヨーガを信じて、

 

自分を信じて、

 

生徒の光(価値)を確信しているからこそ、


言葉に力が宿る。

 

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 そしていつか。 

母親の言葉の魔法。

 

「いたいの、いたいの飛んでけー!」に少しでも近づけますように。

 





 クローバー 




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