KDDI研究所は大量の音楽データの中から、特定の曲と似たものを見つけ出すソフトウエアを開発した。携帯電話に大量に曲を保存しておき、好みの曲を続けて再生するのに使える。2008年中にも携帯電話「an」に搭載されている音楽再生ソフトに機能を追加する考えだ。


最近は、音楽再生機能を持つ携帯電話で大量の音楽データを持ち運ぶユーザーが増えている。しかし、曲数があまり多いとそのときの自分の気分や好みのジャンルの曲を探すのは難しくなる。この新ソフトは、1曲聴いている時に「好き」「嫌い」を選ぶ簡単な操作で、同じ傾向の似た別の曲を次に自動的に再生させることができる。


開発したソフトを「にたうた検索」と名づけた。音楽データから抽出したリズム・声質・メロディなどを利用して似た曲を見つけ、類似する曲に絞り込むことで、パソコンに比べて処理能力の低い携帯でも使えるようにした。1千曲を保存している場合で、検索にかかる時間は2~3秒で済む。

今後は、検索速度や操作性、デザインなどを作り込んだうえで実用化を目指す。


KDDIは、他の携帯と比べて音楽の聴くプレイヤーとしての機能が高い。しかし、何千という曲を携帯に保持した場合、自分の聴きたい曲を探すのに一手間かかる。これを解消したのが「にたうた検索」である。リズムや声質、メロディから似た曲を検索できるのはとても便利だし所要時間も思ったより短いことにびっくりした。しかし、『1曲聴いている時に「好き」「嫌い」を選ぶ簡単な操作で』と書いてあったが、操作は簡単かもしれないがそれを入力する作業が面倒ではないだろうか。この作業を行うのならば、自分のお気に入りのプレイリストの作成や星印などをつけて好きな曲とそうでない曲の格付けを行うのと変わらないのではないだろうか。曲を聴いているときは、自転車をこいでいたり、何か他のとこに集中していることが多いように思える。「好き」「嫌い」を選ぶのではなく、再生回数やスキップ回数などからその人に合ったプレイリストの作成はできないだろうか。検索ソフトなのだからなるべく自動で推薦してほしいと思った。