動画サイトが注目されて急騰していたドワンゴの株価が一転、利益確定売りに押されている。7日高値から20日終値までの下落率は38%に達する。部門営業損益が赤字の状態で急騰していたこともあり、当面は調整が続くとの見方も。
20日終値は30万9千円と前日終値に比べ4万1千円(12%)下落した。9月下旬かあ今月上旬にかけて5.2倍に急騰。高値警戒感が強かったほか、10日に携帯電話各社が18歳未満に有害サイト閲覧制限を強化すると発表したことも株価の重しとなっている。基本的なサービスを無料で利用できる『ニコニコ動画』は、利用者が動画を投稿、他の利用者が書き込んだコメントとあわせて画面上に表示する。利用登録会員は401万人で2008年9月期末には900万人に増やす考えである。高画質画像が見られる有料会員の獲得、広告掲載や通信販売の成果報酬が売上高になる。
会社側は上半期はサーバーの設置費用など初期費用が先行し営業赤字になるが、下半期には営業黒字に転換すると見込む。
このことに対して、市場での見方は分かれている。野村証券は「既存の携帯サイト・ゲーム事業の好調に加え、利用者の提案を積極的に取り入れる動画運用が人気で来期以降は大きな利益が出る」という。一方、大和総研の長谷部潤シニアアナリストは「文章主体のサイトに比べ運営コストが高く、動画ならではの広告手法を確立できるかが焦点」と指摘している。
この記事を読んで、動画投稿サイトは今までにない事業モデルだけに将来性があり期待はされつつもまだ不安な部分があるということがわかった。急速に株価も上がり利益も黒字のように思えた。しかし、ドワンゴの人気は高いだろう。著作権などの問題も監視体制を強化することで解決し、より多くの動画や音楽を配信してほしいと思った。