こんにちは。富山大学医学部のMorrisです。
今回は医学部学士編入のための戦略を立案している方に向けて、考慮すべき3つのポイントをご紹介いたします。
①投下できるリソースを明確化しよう
医学部学士編入試験の勉強を行う上で、時間的、金銭的リソースをどれくらい投下できるかを検討しましょう。これらのリソースの総量と初期能力値によって、実行可能なオプションが増えます。当然ながらリソースを増やすほど合格可能性は上がり、最短で合格することが可能になります。しかし、投下できるリソースを見誤ると、選択と集中に失敗します。参考までにリソースの大小によって選択可能なオプションをまとめましたので、戦略を立案する際の目安にしてみてください。
【リソース:小】
・生命科学と英語だけで受検できる大学を1~3校受検。
・TOEICやTOEFLはすでに英語力がある場合にのみ受検。
【リソース:中】
・試験科目が多い大学の編入学試験を受ける。
・受検する大学の数を増やす。
*一校受験するのに必要な金額=受験料3万円+(交通費+宿泊費)×2
【リソース:大】
・編入学試験と再受験を並行する。
・KALSなどの塾を利用する。
私自身は【リソース:小】のパターンを選択し、生命科学と英語の勉強にリソースを全振りしました。理由は社会人としてのキャリアを残していたため勉強時間が限られており、“選択と集中”が必要だと判断したためです。
②運の要素を計算に入れよう
医学部学士編入試験には、運の要素が一定の割合で存在します。例えば、試験内容が学校ごとに大きく異なり、また同じ大学でも年度ごとに傾向が大きく変わることがあります。これは合格者数が各大学5〜15名程度と小規模な試験であることや、多くの大学では過去問が公開されていないことに起因します。そのため、時には勉強した内容や経歴に試験内容がバチッとハマる可能性があるのです。また、試験日程によっては辞退者が続出して追加合格する可能性もあります。つまり、受検する大学を増やすことで運の要素を味方につけることができるのです。
実際、私自身薬剤師としての知識や経験、また大学や製薬会社時代に論文を読んでいた経験などが有利に働いたケースがあります。また、入学した富山大学には追加合格でした。ぜひ運の要素を軽視せず、ご自身の強みが最大限活かせる戦略を立案してください。
③受験期間の最大値を設定しよう
もちろん最短で合格することが理想なのですが、先述の通り医学部学士編入試験には運の要素も存在します。そのため、“いつまで受検を続けることができるか”を考えることは非常に大切です。社会人が医学部学士編入に取り組む際、生活スタイルは大きく【短期集中・仕事犠牲型】と【勉強と仕事並行型】に分けられます。前者では仕事はあまりせずに大部分の時間的リソースを勉強に投下し、最短での合格を目指すパターンです。一方、後者は働きながら収入や社会人としてのキャリアを確保しつつ、長期戦も視野に入れるパターンです。どちらが正解ということはなく、年齢や家庭環境などによって選ぶべきスタイルは異なります。
社会人の方は、キャリアにおけるリスクヘッジや、生活スタイルの継続可能性を考慮するべきでしょう。私は【勉強と仕事並行型】を選択し、仕事が終わってからスタバで勉強していました。また、“医学部編入学”をキャリアの選択肢の一つとして、転職や社内の部署移動などの選択肢と同列に扱っていました。そのため合格までにかかった期間は約2.5年で、恐らく合格者平均より長い期間がかかってしまっています。ぜひこのような視点で、ご自身が受験にかけ得る期間を設定してみてください。
以上です。
医学部学士編入試験にどのように向き合ったか、僕自身の体験を交えてご紹介させていただきました。少しでもみなさまのお役に立てると幸いです。
コロナに負けずに、明るく頑張っていきましょう!
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新型コロナウイルスの被害拡大を受け、現在私は富山大学医学部の同級生たちと”在宅型の生活スタイルへの変革”に向けた活動をしています。具体的には、現在大学生が行なっている対面型のアルバイトを、”オンライン家庭教師”という形で在宅型に移行しようとしています。もしご興味がある方は是非下記のページをご覧ください!
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