
モリスが創業以来、掲げているルビーに対する考え方…
「お金よりルビーの方が価値が高い」
最初はバカだと思われていたが、20年経って
原産地ミャンマーでの原石の流通相場は、
もう5倍になった。
デフレの時も、リーマンショックの時も、
今回も上がり続けている。
さて…
「省エネ」から始まって、最近では「エコ」
から「サステナビリティ」になって、
地球の資源を大切に使いましょう、という
メッセージがあちらこちらで見られるように
なった。
サステナビリティ(継続可能な社会)を
キーワードに、経済、消費活動中心の社会から
ゆっくりと地球の資源を大切にしてゆこう…
という運動が広がっている。
消費を抑えてリサイクルしよう、というのが
キーワードだが、いつもこの言葉を聞いて
感じることだが、宝石ルビーは、経年変化が
無いので、何百年経っても変わらない。
ずっと美しさ、価値を保つ。
そういうモノを「お宝」というはずで、
天然無処理で美しいルビーにお金をかければ
良いのに…と思う。
サステナビリティという方にお伝えいしたいのが、
宝石を大切しようという文化そのものが、
限りある資源を大切に次の世代に受け継いで
ゆくということであり、今は、ルビーが貨幣で
売買できる時代にルビーにお金を食べて貰えば
いいのではないか。…ということ。
限りある地球の資源に対してお金(貨幣)は
人の都合で増やすことが出来るが、ミャンマー
産の無処理で美しいルビーは、そうはいかない。
奇跡的な大陸移動と偶然の連続でできた限られた
場所でだけ採れるもの。
限られた美しい地球の資源のシンボル的な存在。
しかし、世の中には、色々な「よく似たモノ」
が溢れている…
ルビーが他の宝石と違って、人工合成石の数や、
人為的な処理方法の種類が断トツに多い。
先ずは、知らせたい。
大切なことが、「ルビーの価値を査定できる能力」
だと考えた。
そうすれば、ルビーを売ったり、買ったりする
環境をつくることができる。
…という訳で、準備開始。
2000年にミャンマーへ進出し、2007年から
ルビー鉱山で採掘を続けたのは、「出現率」
を把握するため。
そして、Sotheby'sなどの欧米のオークション
などの還流市場で売買したのは、「需要」を
知るため。
ルビーを預かって、次の世代へ受け継ぐ
「お宝」としての価値を理解し、査定できる
ために長い時間をかけてきた。
今後も宝石として価値があるルビーは、どのような
ものなのか、情報発信していきたい。