モリスルビーを「あぶみ形」の指輪につけたもの。
さて、あぶみ とは...紀元前2~500年前のインドで使われた馬具で自転車のペダルのようなもの。
馬を乗りこなす時にとても重要なペダルのようなものであり、これが無いと荷重がすべてお尻に
載ってしまい、とてもじゃないが馬をコントロールすることはできない。
競馬の騎手が、お尻を浮かせて競争している姿を見たことがあれば分かるが、もしこのあぶみ(鐙)
が無くて、馬の背中で騎手がポンポン跳ねていたら競争すらできないはず。
オートバイでいうところのステップになる。
馬のことは良く分からないが、人馬一体になるために必要な道具として進化したのだろう。
さて、馬を乗りこなした人間にとっては、とても大切な道具であるあぶみ「鐙」はいったいいつから
あるのだろうか?
もう2000年以上前に生まれた道具だといわれている。
Wikipediaより引用
だから、古代エジプトのヒストリックリングであぶみ(鐙)型の指輪が登場することを考えると
このあぶみ(鐙)型は、歴史家が後から形を分類する上で考え出した呼び方だと思うので、
この形が馬具のあぶみから着想された形ではなく、分類する上で便利なため、後から
そう呼ばれることになったことを考えると、この形自体に意味があるといえる。
例えば、古代エジプトで多く使われたあぶみ型の指輪は、表面の宝石の表面とは別に、
宝石の裏側にはインタリオ(沈み彫り)を施しているモノが多く、普段は、表面のシンボル的
な形で使っていて、必要になったら、印鑑のようにインタリオ側にひっくり返して、スタンプ(印章)
として使われたと言われている。
上の写真は、古代エジプトのヒストリックリングを手に取って拝見した時のもの。
あぶみ型であるが、既に腕の部分が欠損しているが、ベゼル(石座)の部分が残っている。
裏側には、インタリオが(沈み彫り)彫られていて、粘土状でスタンプのように押し付けると
下記のようにアメン.ラー(太陽神)の姿が浮き上がってくる。
(書籍、指輪88(淡交社)の原作者のお一人である宝官氏が、実演してくれたもの)
この様に、あぶみ型の指輪は古代エジプトの時代には、装飾品としてだけでなく、実用的な
道具としても使われていたことが分かる。
指輪の歴史も非常に長く、しかも着けている本人が自分の目で一番身近に見ることができる
ため、その当時の人が何を感じていたか?を伝えるジュエリーである。
小さな文化遺産といわれる所以であり、実物を手に取ってみることの意義だと思う。
自分自身が着けている指輪が後世に残って文化遺産になって、何かのメッセージを伝えるとしたら、
ただ、身を飾るためのモノではないかも知れない。
モリスが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーだけでジュエリーを創っている理由の一つ。
写真引用:指輪を手に取る会より
***********************************************************
ルビーブランド Mori's ruby(モリスルビー)銀座/京都三条
公式サイト: https://www.morisruby.com/
************************************************************
#ruby#gems #gemstone #sothebys #japan #私のルビー #ring #culture#europe#treasure #mensjewelry #mens#diamond