昨日まで伝えたルビーの品質の見分け方は、
ルビーの中で、このルビーは、どの位置にあるのか?
他と比較することで「このルビー」を理解する仕組み。
しかし値段に関わること…
品質が高ければ、宝石としての価値が高いのか?
といえば、そうではない。
例えば、クォーツ(水晶)という宝石があるが、もしそれが、
最高品質のクォーツであって、見た目がダイヤモンドの
ようであっても、宝石としての価値はダイヤモンドの
それと同じではないことは、容易に想像がつくはず。
しかも宝石文化は、人類最古の文化の一つであり、長い
歴史と伝統や慣習によって形成されていった。
ルビーでいえば、人工合成石や処理石など、この100年
のように時代の流行に左右されることはあっても、
本質的な部分は何も変わっていない。
という訳で、宝石ルビーの価値には、
品質と需給のバランス、そして伝統と慣習が関係する。
品質だけでは分からない。
その伝統と慣習の部分で、興味深い話がある。
フィレンツェのベッキョ宮殿前の立派な騎馬像は、
コジモ. デ.メディチ。
薬剤で財をなし、15~16世紀にかけてフィレンツェを
実質支配した人物。
メディチ家は、ロイヤルファミリーでも、有名な軍人でも
なかったが、騎馬像!その存在感に驚く。
一般的に、メディチ家といえば、ダヴィンチ、
ミケランジェロ、ラファエロなどの歴史的な芸術家を
サポートし、欧州のルネッサンスを牽引した「豪華王」
とよばれるロレンツォ. メディチが有名だが、現地
フィレンツェで聞いたところでは、少し違った。
ウィフィッチ(イタリア語で事務所)美術館の
学芸員が、「ロレンツォは散財したんだよ、
フィレンツェを一流にした人物は、コジモだよ」
と説明してくれた。
散財…どうやら芸術にお金を使いすぎてコジモ
が大切にしていたルビーをロレンツォが手放してた
ようだ…
コジモの時代に活躍したボティッチェリなどの
フィレンツェに残る絵画には、要所でルビーが
描かれているが、ロレンツォの時代のダヴィンチ
などの絵画には登場しない。
ルビーの価値を高く評価したのが、コジモだった。
コジモは、金の地金を銀行家に預けて、今の銀行
のスタイルをつくった人物で、フィレンツェでも
尊敬される実業家だが、なんでも宝石ルビーだけ
は、誰にも渡さないように厳重に管理したそう。
その時代のルビーの値段はダイヤモンドの8倍
だったといわれている。
孫のロレンツォが、その宝物ルビーを手放して
芸術家をサポートしたのだろうか。
ミケランジェロやダヴィンチを産んだ、経済的に
も文化的にも世界の頂点であった都フィレンツェが、
それから2世代後のロレンツォの時代に、散財し、
メディチ家が権力を失っていった時期と重なるのは
偶然か?
価値を宝石、金の地金等の希少性を抑え、コントロール
する。需給のバランスから「金本位制」の貨幣経済を
構築していった天才コジモとは対照的に、人の手で
作り出せるものを商業的に流通させて華やかだが、
長続きしなかったロレンツォ。
米国ニクソン大統領が「金本位制」をやめたのに、
何でも、貨幣の量でモノの価値を認識する今の時代
と、貨幣の力で繁栄し、その後、衰退していった
フィレンツェに、何か不思議な共通点があると感じる。
宝石ルビーを深く掘り下げていくと一般的な目線では
見えない事が分かり、興味深い。
人工合成石や処理石が発明されても100年もすれば、
もとの価値観に戻っていく…これは、
絶対的価値とは、希少性、もっと言えば、限りある
地球の資源を手にするということであり、普遍的な
ことだから。
モリスは、お宝ルビーを世界から日本に集めて、
宝石文化を世界に発信していくことゴールにして
創業した会社。…だから、とても気になるポイントであり、
世界が、気付いていない間に、なるべく多くの価値の
高いルビーを集めたい。
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ルビーブランド Mori's ruby(モリスルビー)銀座/京都三条
公式サイト: https://www.morisruby.com/
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