
モリスナヤン鉱山(ミャンマー最北部のルビー鉱山)
から産出されたルビーの原石。
現地法人モリスミャンマーのイエッチョー率いる
チームモリスが、4年間水も電気もない山奥の鉱山で
気の遠くなるような採掘作業…宝探しをして発見したもの。
天然宝石の原石を見ていて感じるのは、そのキチッと
した形(法則)が、人間などまだ地球上に居なかった太古に、
私たち人の意識とは全く関係ないところででき、
このタイミングで出会えたというご縁。
ミャンマー産のルビーは、9000万年前に南極から離れた
インドが、南半球→赤道→インド洋を縦断、今から
5000万年前からユーラシア大陸に衝突していった。
そのインドの移動が、まるで工事現場のブルドーザーの
様に海の底に堆積されていた岩(貝殻や魚の骨、サンゴなど
のカルシウム分)、堆積岩が変成する環境があって
はじめてできた。だからミャンマー産ルビーの母岩は、
真っ白な大理石なのは、そのため。
カンブリア紀期以降に生きたカルシウムの甲羅、骨を持つ
生命と、何億年という気の遠くなる時間がルビーの育つ
環境が整えていった。
そして約2000万年前に地下40kmで結晶していったと
言われるのがこの写真の結晶。
そして、2000万年後に「宝探しにやってきた」モリス
が、これまた、気の遠くなるような採掘を続けて奇跡的に
出会った結晶。「お宝ルビー」。
私は、ご縁を感じる。