ミャンマー北部ナヤンのルビー鉱山コンザイン鉱区
から産出したルビーの原石。私のお守りであるが、
なぜ、今も研磨せずにそのまま指輪にして着けて
いるのか?
この人間の力が及ばない自然の法則が産んだ不思議
な形、結晶に感動したからであるが、その色(赤)も
その理由だが、赤色のものをお守りにする慣習は、
その時は知らなかった。
ルビー色(赤色)が、「お守り」に最も多く
使われる慣習があるということを知ったのは、ずっと
後のこと。
まず、「お守り」とは、いったい何だろうか?
魔除けや加護など目に見えない「恐怖」から
守って貰いたいという気持ちや
招福や祈願など「運」に恵まれたいという
人の祈りが形になっているもの。
日本のお札や御守をはじめ、タリスマン、
アムレット、チャームなど西洋でも昔から
大切にされてきたが、ルビー色が多く使われている。
さて、フランスの英雄、ナポレオンが一生涯、
肌身離さず大切にしたのもナポレオン自身が
「オデム」と呼んだ赤い宝石。
八角形の印章(インタリオ)だったそうだが、
素材は、カーネリアン(紅玉随)、Si シリカの鉱物。
ルビーが採掘されない欧州では、古くから
珍重されてきた赤い石であり、今ではルビーの
類似石とされている。
さて、この「オデム」という御守りの名前の由来は、
聖書にも登場するヘブライ語でアードムだそう。
そして、このドムというのが、ヘブライ語で「血」
を意味するアダムの語源。
(今でも、ラテン語では、adamusは、赤い土で
作られた…という意味)
…人生の最後に、地位を失ってセントヘレナ島へ
島流しになったナポレオンが、最後まで大切に
身に着けていたのが、エジプトで見つけたとされる
オデムだった。
フランス領コルシカ島出身で差別を受けながらも
軍人として出世し、今の「~メートル」を考え出した
フランスの天才、英雄であるナポレオンが死ぬまで
離さなかったルビー色の「オデム」。
世界中で「ルビー=赤」が御守りに使われる慣習…
私が自分のルビーの原石と出会った時に感じたことを
ナポレオンも感じたかどうか? 知る由もないが、
長い人間の歴史の中で形づくられていった習慣なの
は間違いない。
************************************************************
ルビーブランド Mori's ruby(モリスルビー)銀座/京都三条
公式サイト: https://www.morisruby.com/
************************************************************
#ruby#gems #gemstone #sothebys #japan #research #ring #culture#europe#treasure #mensjewelry #mens#diamond