真っ暗闇の夜から、まず最初に目に
届くのがルビーの赤色。
夜行性の大型肉食動物に白く光る
目に囲まれて一夜を過ごした
太古の祖先は、どれだけ怖かった
だろうか...。
旧石器時代に火を使い始めた人類は、
夜に襲ってくる夜行性大型肉食動物
に捕食されにくくなったのだそう。
夜に輝く炭火の光を嫌うためだ。
暗闇からこちらを睨んでいる目が、
ルビー色の炭火を焚いていると
近づいてこない...。
どれだけ安心しただろうか?
そして、旧石器時代には、人類は
赤い石を集めていた形跡があるそう
だが、自分を恐ろしいモノから守って
くれた炭火は、持って歩けないし、
だいたい熱いから身に付けられない。
ということだった、ということか...。
写真のパタゴニアの先史時代の岩盤画も
そうだが、壁画のほとんどが赤色で描か
れている。
日本でも赤の語源は、「あけ(明け)」や
「明かし」であり、やはり太陽と関係があり、
神様(天照大神)は、太陽を象徴し、神社仏閣
はルビーの色。