通常ルビーのルース(裸石)は、
正面にテーブルという平らな
部分があり、その周りにクラウン…
三角形のファセット、そして
ガードルという外輪部分があって…
というように、だいたい決まった
形になっているもの。
モリスルビーのシンギュラリティ
カットは、どのくらい研磨すれば
美しくなるのか?
少しずつ作業しては、確認して、
また作業して…
を繰り返して美しくなった
ところでストップする。
最低限の加工で美しさを
引き出しているので、いつか、
必要に応じてリカットすればいい。
極端に希少性の高いルビーの原石、
私たち人間が思う完璧でも、
本当にそうなのか? 分からない。
100年後にはもっと良い研磨方法
が発明されているかも知れない。
だから、母なる地球からの贈り物、
自然の造形美を大切にしたい。
どうしても気にいらない時は、
リカットすれば良いのだから。
SGカットをはじめたのは、やっと
見つけた原石を既製の形にする
ために小さくなるのが勿体ない
と感じたから。