2つと同じものがない、

自然の造形美であるルビーを選ぶときのプロの手順…

まずは、

天然のルビーだと確認する事。

当たり前だが、これを忘れている人は多い。

(ルビーは、宝石の中でも最も偽物が多い)

実際のルビーで、プロの見分け方は下記の通り。

ミャンマーの中北部モゴック鉱山の西側から産出した

ルビーを例にして実際の手順をご覧いただきたい。

1)
宝石種類と産地、処理の有無のチェックをする。

ミャンマー産のルビーの場合は、二色鏡、カラー

フィルターぐらいで充分。

色味は産地によって違うので、各産地の特徴的を覚えて

おくといい。

ミャンマー産は、キューレット側(テーブル面の逆、尖った方)

から観たら紫味が強いのに、フェイスアップ

(テーブル面を上に)で見たときに赤味が強くなる、

という特徴がある。

…続いて、

2)
テーブル、クラウン、ガードルの順番で状態をチェック。

第一印象が大切。

いいルビーは、パッと見ただけで、オーラのようなもの

がある。

その次に、

3) 
インクルージョンを観る。

ルーペを使って、今回のルビーのインクルージョンを観る

と下記のように3つの特徴があった。

まず、モゴック産らしいシルクinc、

(ルチルの針状結晶が120度/60度で交差し、シルクを編んだ

ように見えるもの)


次は、形からカルシウムの結晶、アパタイトと思われる

インクルージョン。(ミャンマー産のアパタイトは原形を

留めていないものが多く、歪んで愉快な形になることが

多い。スタッビィ状結晶incと呼ばれるものも、

このアパタイトが殆ど)


そして蜜と水を混ぜたときに見える模様糖蜜状組織が

確認できる。



モゴック産ルビーの糖蜜状組織は、このように見える。

以上、インクルージョンのパターンから、

産地: ミャンマー

処理の有無: 天然無処理であることを確認する。

次は

4)
欠点のチェック。



キューレット(宝石の裏側)もバランスよく整えられている。

チェックしておきたいのが、生地不足と呼ばれる、

元々あった生地が凹んだ部分。

このルビーにも、生地不足があるが、問題ないレベル。

フェイスアップで美しさに影響しない、破損の原因に

ならなければ気にしないで大丈夫だが、結晶の奥深く

まで割れる原因になるようなひび割れや欠けがあったら、

破損の原因になるので、欠点としてチェック。

皆さんは、お買いにならない方がいい。

そして、もう再度、

5)
違う光源で外観チェック。

同じルビーでも白熱灯の下では、表情が全く違うことが

分かる。(上の写真は、白熱灯)

そして、美しさと色の濃淡をチェックする。

下の写真は蛍光灯…全然違うことが分かる。


あとは、大きさ。

これで…

宝石種
原産地
処理の有無
美しさ
色の濃淡
欠点
サイズ

品質を観たことになる。

大事なポイントとして、この品質のチェックは、

好きなルビーが、品質に見合った値段なのかをチェック

するための作業であり、本来はプロの宝石商がお店に

並べる前にチェックしておき、ルビーを選ぶときは好きか、

そうでないか? という「好み」を優先してほしい。

(ルビーは、人工的に合成、人為的に処理、品質改良した

ものが殆どなので、探す方もある程度知識があった方が

いいので、品質を見る方法を説明したが…)

最高品質でも、好きでないルビーは、しばらくすると、

飽きてしまったり…不思議なことだ。

自分達よりもはるかに長い時間、美しく存在するお宝

ルビーを探すには、まず信頼できる宝石商を探そう。

上記の手順が、ルビーの品質判定なので、説明できる人

なら安心だろう。

その人に品質をチェックしてもらい、そして皆さんは、

「好きな or そうでないか?」でルビーを選ぶのが秘訣。

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公式サイト: https://www.morisruby.com/

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