ミャンマーの隣にあるインドでは、

2500年以上前からルビーを最も

大切な宝石として崇めていた。

古代インドのサンスクリット語で

ルビーを表すラトナラジュとは、

「宝石の王様」という意味。

インドは、地理的に宝石が産出し

やすい場所にあるため、太古より

豊かな宝石文化があった。

それもやはり、インドの大移動が

関係しているのだろう。

約1億年前から南極大陸から離れて

1年間に15cm北上し続けたインド。

海の底に堆積したミネラル分を

ブルドーザーのように北へ押し上げ、

ユーラシア大陸と挟むような形で

ヒマラヤ山脈をつくっていった。

ミャンマー産のルビーもその過程

で結晶したのだが、世界でも珍しい

場所であり、宝石の産地。