47億年前に地球が出来て…
46億年前に今の軌道
に乗り…45.5億年前に
惑星テイアと衝突し、月が
でき、38億年前の始生代に
命が生まれ、5億年前の古生代
カンブリア紀に生きた命の
カルシウムが海の底に堆積し、
9000年前のインドプレートの
移動と5000万年前のユーラシア
大陸との衝突がなければ
2000万年前に今のミャンマーで
ルビーは結晶することはなかった。
私たちに近い、命を持った有機物が
一生懸命に生き奇跡のようにできて
きたミャンマー産のルビー。
地球の歴史をわかりやすく24時間
(1日)で表現したら、始生代が
午前4時、カンブリア紀が午後9時30分
ぐらい、インドがユーラシア
プレートと衝突したのが、
午後23時46分、ルビーが結晶したのが、
深夜の23時54分。
人類の祖先ホモサピエンスが
火を使ったのが、深夜23時59分57秒…。
メソポタミア文明が始まり
楔形文字を使い始めたのは、
深夜の23時59分59秒のこと!
ルビーは、母なる地球の育てて
貰った生命の記憶。
ルビーを見ていると
人中心に進んできた技術改革が、
まだ「おぎゃ~」と生まれた
ばかりで、実に長いあいだ、
母なる地球の恵みに育まれて
きたことを感じる。
古代ローマのプリニウスは、
「ルビーは、内に燃える
情熱の炎を宿している」
とルビーが特別な宝石だと
書き残している。
科学技術が発達する前の天才は、
その感性でルビーの中に込められて
いるメッセージを感じたのかも
知れない。
地球の資源の限界を感じた
初めての人類である技術で
何でもできると少しおごっている
私たちの世代が、ちょっと謙虚に、
人中心の考え方から、母なる
地球中心の流れにならなければ。
ミャンマー産のルビーは、
そのキーワードになるはず。

