私たちは、ミャンマー産の
無処理で美しいルビーが専門
の宝石商なので、時々、専門家
の意見が聞きたい、とお客様の
自宅にある赤い石の鑑定依頼を
受けることがある。
「良いモノなんだと思うけど、
見てくれますか?」
という感じで。
「良いモノなんだと思うけど、
見てくれますか?」
という感じで。
以前は、調子にのってこれは、
~どぐらいで加熱処理している…
とかアドバイスしていたが、
ある時、お客さまが、某××店で
非加熱ルビーとしてお買いに
なられたモノを「加熱処理」
とアドバイスして大問題に…
お客様には悪気はなかったと
思うが、クレームで返品された。
もちろん××店さんは激怒!
仕事の邪魔をしたような感じ。
結局、世界的に名の通った研究所
で再鑑別し、加熱処理されていた
のが分かり、モリスはお客様を
守った形になり良かったが…
モリスは、無料で戦っただけで、
バカみたいだった。
それからは、
正義の味方をやるのはやめた…
…という訳で、人工合成ルビー
から、プラスチック、ガラス…
など色々な赤いものあるが…
さすがに、ガラスやプラスチック
には、宝石鑑別書もついていない
が、でも、鑑別書が付いていても
「天然のルビー」だという事が
1)宝石の種類…ルビーかどうか?
2)原産地(データより推定)
3)処理の有無(データより推定)
上記の三点を推定しコメントして
結局、その宝石が値打ちものか
「天然のルビー」だという事が
わかるだけで、そのルビーの価値は
どこにも書いていない。
鑑別書類(分析結果報告書)は、
あくまでもデータから
1)宝石の種類…ルビーかどうか?
2)原産地(データより推定)
3)処理の有無(データより推定)
上記の三点を推定しコメントして
くれるもの。
(だから間違っていることもあるん)
偽物ではないことが分かるのは
大切だが…
でも本物でも驚くほど安いものが
ある。
価値を表すものではないという
ことを知っておくことが大切。
モリスは、鑑別機関ではないので、
鑑別することはやめた。
もし、そのルビーをモリスが買うと
したら… ¥××××××.-とその場で
買いたい価格を提示するだけ。
結局、その宝石が値打ちものか
どうかは、将来的に手放す時に
わかるということ。
少なくとも、宝石を購入される
少なくとも、宝石を購入される
時には、宝石商に、鑑別書類に
加えて品質を保証する書類を
貰っておかれた方が良いだろう。
品質の見分け方は、また別の機会に…