「最近、ルビーの値段が上がってる?」

などの問合せが多くなりました。

美しく、希少で、経年変化がない、

そして、何世代も受け継がれて価値を

維持してきた事は、王冠など歴史的

に残っている遺産が証明している。

その時代ごとに、変わらない美しさを

発揮しながら時を越えていくのが

宝石ルビーだとして...

値段が上がったとしたら、お金が増えた

からではないか...ぐらいにしか思わない

が、値段が上がったとか、そういうこと

ばかり気にする人間に一言。

「お金儲けの道具にできるほどルビー

は簡単じゃない」ということ。

同じルビーは、世界に2つとない。

ハリウッド俳優並みの希少性もあれば

地方アイドルぐらいのものも、

町内会のアイドルぐらいのルビーも

ある。

品質判定ができて、その品質ごとの

産出割合ぐらい知っていないと...。

その上で、ルビーが全体的に値上がり

しているのは...

量的緩和...とかニュースで日銀の

黒田総裁が言っているのは、お金が

どんどん増えているということ。

政府の采配で流通量を増やしている

ということ。

だから、数に限りがあるルビーは

リーマンショック直後に

値段が上がった。

世の中の経済は、需要と供給の

バランスで成り立っているので、

お金を増えた分だけ相対的にモノ

の価値は上がるはず。

...っという訳で、私たち専門の

宝石でも、この15年間で2倍以上に

価格が上がったのが、ミャンマー産

の天然無処理で美しいルビー。

10ctぐらいの大きなダイヤモンドも

ルビーほどではないが...上がった。

(1ctを下回るダイヤモンド
は値段が下がっている)

需要と供給のバランスが影響を

与えているのだろう。

...こういう話をすると、儲け話だと

思ってルビーを買う人間が多いが、

ルビーという名前がつけば、

ピジョンブラッドという名前が

つけばよいというほど簡単なもの

ではない。

(「非加熱ルビー」という商品名で
販売されているモノは、値段が
下がっていることに気付いている
人はいるかな?)

コレクションが、どんなルビーか

興味ある方は、拝見します。