結婚指輪といえば、世の中の
ほとんどの人は、ダイヤモンドの
イメージを思い浮かべるだろう。
だが、元々、伝統的に結婚指輪に
使われた宝石はルビーだった...
というと、ほとんどの方は驚く。
それでは…
いつ頃から結婚指輪をはじめと
する宝石を代表するのが、
ダイヤモンドになったのか?
個人的な私見だが、
フィレンツェに歴史的なルビー
を探しに行った時、
コジモ.デ.メディチの時代の
絵画では、最高級の宝石として
ルビーが描かれているが、
孫の時代、豪華王として、
ミケランジェロ、ダヴィンチ、
ラファエロを育て、ルネッサンス
を花開かせたロレンツォ.メディチ
の時代の絵画からは、ルビーが
消えていて、メインの宝石は
ダイヤモンドになっている。
芸術を育てるために散財
(ルビーを手放していった?)
した時期と重なるのは偶然
だろうか?
ひょっとしたら、供給量の
多いダイヤモンドを絵画に
用いることで、プロモーション
しようとしたのではないか…
その方が、商業的には得策だった
はず。
結局、経済的に破綻して、
一時期はフィレンツェを追われる
事になってしまった。
面白いことに、ロレンツォの
自画像で自身が身に付けている
宝石はルビーだ。
という訳で、ルネッサンス期から
宝石の代表格がダイヤモンドに
なっていったと思う。