80年以上ルビーを研究している

スイスのグべリン(Gubelin Gem Lab)

宝石研究所のホームページで

見ることのできるルビーの産地。

その上から私が書き込んだ赤い線の

上側がアフガニスタン、タジキスタン…

「ミャンマー」、ベトナム…

北部の新しいルビーの産地。

赤い線の下側のタイランド、カンボジア、

インド、スリランカ、アフリカ、等々の

古い時期に結晶した産地。

南側の産地は約8億年以前に南半球で

結晶した玄武岩起源のルビー。

北側の産地は、約2000万年前に

今の場所で結晶した非玄武岩起源

(接触変成岩起源)のルビー。

さて、この大きく分けて2種類の

ルビー何が違うのかというと、

紫外線にあたったときの反応が違う。



左が玄武岩起源(タイランド産)

右が非玄武岩起源(ミャンマー産)

のルビー。

紫外線に当たると…



この様に、大きな差。

この鮮赤色に輝く反応は太古より

「燃える石炭」などと呼ばれ、

聖書などに登場する聖なる宝石に

なった理由の一つ。

しかし、太古より需要が高く、そして

希少性高かったルビーは、資源が枯渇

しておりアフガニスタン、タジキスタン

やパキスタンのいわゆる非玄武岩起源の

(蛍光反応が強い)ルビーは無くなった。

今は、ピジョンブラッドと呼ばれる

蛍光性の強い濃い赤色のルビーは、

ミャンマー原産のモノだけになった。

オークションなどの落札価格をみても

産地によって大きく違いがあるので

ルビーの産地にも、注目いただきたい。