結婚と赤い糸...

ポルトガルの若い女性は、嫁入り衣装の

シャツに、婚約者に見てもらうために、

あまい言葉を赤色の糸で刺しゅうした。

アジアでも、結婚する2人は「赤い糸」

で結ばれているという。

どうやら赤い糸(赤色)は、古代から守護色

として東西とわずこれからのふたりの結婚式

に使われてきたようだ。

衣服の袖口を赤い糸で刺しゅうするのも、

赤い糸を織り込むのも、邪気や悪霊を

遠ざけると信じられていたから。

「マール社 民族と色の文化史」

によると、

(引用ここから)

たった一本の赤い糸が人を守ることがあります。
ジプシーは病気になると薬指に赤い糸を巻きつけ、熱が汗となって体外へ出て行くように願います。西シベリア南部のアルタイ山脈に住むハンティ族は、死者が生きる者の裸足の足跡を追ってくると信じ恐れています。その為誰かがなくなったら7日間は裸足で歩くことが禁じられています。ただ、女性は、赤い糸を死者の身体の上に置いて、その糸を自分の左くるぶしに巻きつければ、危険が避けられるとされています。
赤い糸が、悪霊を追い払うと考えているのです。
(引用終わり)

赤い糸で愛する人を守ってほしいという

気持ちが、慣習として残ったのだろう。

愛する人を守りたい。

そう想うと、赤、ルビー色は、

ごく自然な表現だったのではないか。

結婚指輪にルビーが使われてきたのも納得。