ムガール帝国時代のアーチャーズリングに感じる | ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

アーチャーズリングと言われる弓を射る
時に射手が指に着ける指輪。
ムガール帝国の時代のもので、マハラジャ
が権力の証として儀礼用に身につけていた
と考えられる。

親指に装着して使われるものだが、
実際にはめてみると、鉄砲でいう引き金に
あたる大切な指輪。
武器に装飾を施すといえば、日本刀の鍔(つば)を
思い出す。
とても鋭利な日本刀を使う武士が、自分の手を
守るための部品であるが、例えば剣豪、宮本武蔵の
「むさしつば」など芸術的な図柄が有名である他、
赤銅を使ったり、透かし彫りで紋様を表現したり…
とまさに美術工芸の域。
アーチャーズリングにも、武という究極の世界で、
動物的な強さだけではない、という気持ちが、
表れているのかも知れない。
写真、引用文章は、指輪88(淡交社)より

