真言密教の思想で描かれたといわれる伊勢神宮を

主題とした絵画。

「伊勢両宮曼荼羅(奈良 正暦寺蔵)」

奈良時代の仏教伝来と神仏習合によって

お寺と神社、違う宗教が一緒になるということが

世界史的にも類を見ないそう。

普通に考えたら、宗教が変わるということは、大事件

のハズなのに、大陸から伝わった新しい仏教を

元々あった神社と合体させていく精神構造がすごい。

漢字(言語)や平城京、平安京の都市計画はもちろん、

着物から飛行機や自動車、ウォークマン…等々、

自分達でが産み出したモノでなくても良いものを

見極め、進化させようとするのは、

日本人の特徴なのか?

ひょっとしたら「こだわらない」のが日本人の良さ

なのかも知れない。

どちらにしろ、そのこだわらない、しなやかな日本人

が古来より大切にしているのがルビー色の玉...

真言密教の思想で描かれたという掛け軸の日の丸が

美しい。