宝石ルビーの価値を下支えするのは、伝統的な存在感

とその希少性。

ロイヤルファミリーや一部の豪商の憧れの宝石

だったルビーは、古くから人工的に合成されたものや

人為的に処理されたものが、販売され続け

今では、珍しい宝石ではなくなったルビー。

商業的に数を増やし過ぎて希少性が下がった。

ルビーを持っているからといって、

「すごいお金持ち」

と言われることもなくなったが、それでは、

500年前にどのくらいで取引されたか?

16世紀のフェレンツェでは、1ctあたりのルビーが

市民の400年分の年収に相当したそう。

今に換算して年収が、500万円だとしたら

1ctのルビーが、20億円!

人の手で数量を増やせない天然無処理で、

しかも美しいルビーの本来の価値。

当時とは単純に比較できませんが、

そのくらいの価値観だった。

まだ、銀行ができてから100年も経っていなかった

16世紀半ばの話。