モリスルビー研究所をヤンゴンに設立してくれた、
元ヤンゴン大学教授の故ミンカイ博士。
マンダレーなど、一緒に顕微鏡を担いでまわって
頂いたり、お亡くなりになるまでの6年間、毎日ルビー
見続けて頂いた。
最初にお会いした時に、
「天然無処理で美しいルビーしか探さない」
と言ったら…
「キレイごとは言わない方がいい、無理なこと」
と忠告された。
それから、ずっとルビーのインクルージョンの研究を
ご一緒して、たくさんのことを勉強させて頂いた。
癌を患っても最後までルビー研究所に出てくれ、
亡くなる1週間前に、
「森くん、私はもうダメだ…あとは託した」
「モリスにはできると確信した、無理じゃなかったね」
「最後までルビーを観れて良かった…ありがとう」
…と、腫れた手で握手しながら頂いた言葉がモリスの
自信につながっている。
「キレイごと」であっても、やり切ると伝わるとお教え頂いた。