ルビーの内側を顕微鏡で拡大して撮影した写真。
さて、このルビーは加熱処理されているのか?
答えは、1000度ぐらいで5時間加熱処理したが、
加熱する前の姿は…
このように、加熱前後でルビーのインクルージョン(内包物)
は変化する。
このインクルージョンも加熱処理する前は、
このような姿だった。
このように、加熱処理をしたことは、モリスミャンマーの工房で
加熱実験を繰り返すことで、見分けられるようになった。
その上で、実際のマーケットを見ると、ショックを受ける。
加熱処理されている思われるルビーが「非加熱ルビー」という
商品名で売られている。
(加熱処理をするのが悪いのではなく、加熱処理をしている
のに「非加熱ルビー」という商品名で販売されていることが問題)
...というのも、天然無処理で美しいものと処理されたものでは、
買う時の値段はあまり変わらなくても、手放すときに
何千倍の価格差になる。
欧米のオークション、サザビーズやクリスティーズの落札
結果を見れば一目瞭然。
非加熱ルビーと呼ぶ根拠は、鑑別業者が発行する
分析結果報告書に「加熱された痕跡が認められない」
とコメントされていること。
誰も、非加熱ルビーだと保証していないのに…
結局、何かあったときに、誰が責任を負うのか明確でない。
非常に不親切だと感じる。
宝石は、買う時ではなく、手放すときに本当の価値が
分かるもの。
経年変化のない宝石は、時間が経ったからといって
古くなることはない。
非加熱ルビーだと信じて購入されたルビーは、ずっと
非加熱ルビーのはずだが、鑑別業者の分析技術は
日々進化している。いずれ処理されていることが分かる
と、いずれ大変なことになるだろう…
今、お持ちのルビーの価値を知りたいときには、
持っているルビーを売りに出してみれば、分かる。
ルビーであれば、ご興味がある方は、モリス銀座店へ。
鑑別はしませんが、私が買いたい値段をその場で
提示します。
03-6280-6156銀座店へ予約を。
ルビーの査定希望とおっしゃって下さい。