その昔、ルビーは最も高い価値を誇る財宝だった。

欧州ルネッサンス期、ロイヤルファミリーより

金を預かり管理したゴールドスミス。

その時代、金は、限られた人々が、

領土や武器などを外国と取引する時に

使ったもので、一般人が持てる価値ではなかった。

しかしその後、ちょっと, 時代が進んで、

裕福な商人が街で欲しいモノを見つけ 、買い物を

する様になったとき、今でいう「お金」貨幣が

登場した。


いちいち金の地金を移動する不便さや、移動中の

リスクもあり、預かった金の地金を担保にして、

手形の様なモノを貨幣として発行するようになった

のが、今の貨幣経済の始まりだと言われている。

チェック(小切手)は、紙ですから、それそのものに

は、高い価値はない。

背後にある現物価値を担保にした信用取引が

スタートした。

金の地金を担保にしたのだ。

ただ、貨幣経済が行われるようになっても、

その金の地金の後ろ盾として、また富の象徴として

輝き続けたのは、ルビーを頂点とした希少な宝石

だった。

時代は進んで、貨幣経済が発達し、その貨幣で

ルビーも購入できる時代になった。

ゴールドスミスでさえ宝石ルビーは、持たせて

もらえなかったものが、手に入るいい時代。

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