鮮やかな赤「猩猩緋」。

猩々(ショウジョ)とは、中国の伝説の猿に似た

動物で、戦国時代から江戸時代初めにかけて、

南蛮貿易で輸入された。

(この南蛮という言い方も失礼ですが)

それまでの日本には無かった、鮮やかな赤色。

ウィキペディアによれば、

オランウータンも猩猩緋と呼ぶとのこと。

(確かに毛は赤いですが。。。)

この猩猩緋という色が、いかに情熱的か

「和の色辞典」視覚デザイン研究所著

のこの色にまつわる与謝野晶子

「みだれ髪」で登場する。

「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや

道を説く君」

(若くて情熱的な私にふれもしないで、道徳的な
ことばかり云うあなた、寂しくないの?
この熱き血汐には、鮮やかな赤がたぎっている)

この血汐の色が猩猩緋だそう。。。

猩猩緋という赤を調べていたら関連して

登場した「与謝野晶子」。

国語の教科書で出てきたのを覚えていますが、

こういう情熱的な内容もあったとは。

写真は、京都駅に展示されていた精進料理の

写真。ルビー色の器がキレイ。