宝石といえば一般的にダイヤモンドが有名。
15世紀まで宝石として認識されていなかった
のですが、16世紀にカット研磨技術が見つかり
宝石の仲間入りしたあと、その硬度の高さと
屈折率の高さによる輝き、そして19世紀から
始まった産業革命とそれに伴う貨幣経済の
活発化と共に商品として宝石が一般大衆化
していきました。
宝石の中でダントツに価値が高く高額で
あったルビーは、とても一般人には買えません
でした。
1908年にフランスからベルヌイ法による
人工合成石が本物のように販売され、世界中
に広がったため、ルビーは価値のない宝石…
となっていきました。
それから100年経って、やっとインターネットの
力によって情報開示ができ、ルビーには、
宝石本来の価値を持つ(天然無処理で美しい)
ものと、そうでないものがあり、価値の高い
ルビーは、世の中に殆ど存在しないことや、
ダイヤモンドと比較してルビーの方が希少性
が高く、宝石としての価値が高いことなどが
広く知られるようになりました。
高度経済成長期に皆が買うのがダイヤモンド
で、成熟社会になって見直されるのがルビー
の価値です。