何をもってピジョンブラッドと呼ぶのか？
私は、国際的な規定、枠組みがあって、
そして、特別高品質のルビーを褒め称える
ための言葉だと思うのですが…
現実には、違う。
スイスの研究所に聞いても、日本や米国…
それぞれ違った意見。
ルビーの研究では9000件以上のデータを
持つGubelin Gem Labは、紫外線域の光線
に対して蛍光性があり、今のところ規定の
基準値に達しているルビーは、ミャンマー産
だけだと言いますし、また最近になって、
分析結果報告書を発行し始めた米国のGIAは、
アフリカ産でも色がそうであれば
ピジョンブラッドといいます。
ある鑑別業者なんて、何でもかんでもピジョンブラッド…。
まず、鑑別業者同士がある種の規定を
作らないかぎり、ピジョンブラッドとは
言わない方がいい。
これから、ルビーの本当の魅力を知って
ファンになっていただける方々の価値判断
にいい影響は与えないはず。
ピジョンブラッドと、鑑別業者がコメントしていなくても
美しく価値の高いルビーは山ほどあります。
プロの宝石商なら、自分の言葉で説明してくれるはず。
ちなみに、私の好きな下のルビーを鑑別業者に
出しても、どこもピジョンブラッドとは
書かないでしょう。
しかし、これよりも品質の低い、しかし
色の黒いルビーに付けることが多い。
名前よりも実際の品質を大切にするべき。
